腸内デトックスの5つのおすすめ方法【メリットとデメリットも】
腸は美容や健康に深く関わる器官であることから、以下のような不調に悩んでいる人には「腸内デトックス」がおすすめです。
- 便秘
- 肌の悩み(吹き出物・ハリのなさ・がさがさ)
- むくみ(むくみ腸)
- おなかのハリ・ガス
- ダイエットの停滞(代謝が悪い)
- 免疫が低下している
「腸内デトックス」と検索すると様々な方法が出てきますが、それぞれのメリットやデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
腸内デトックスに期待する効果
- 便秘解消
- 肌の悩みの改善
- むくみの改善(むくみ腸)
- おなかのハリ・ガスの解消
- ダイエットの効率化
- 免疫力向上
腸は消化器官であるため、栄養の消化吸収が主な仕事というイメージですよね。大まかに言えば、小腸で栄養を吸収し、大腸で糞便を作り出すという流れです。
栄養がしっかり吸収されてこそ、ダイエットを始めとした健康な体づくりが成立しますので、代謝にも深く関わっていることになります。
さらに、あまり知られていませんが免疫機能も備わっています。
病原菌やウィルスなどの体に有害なものの多くは、食べ物と共に口から入ってきます。その多くは胃酸で撃退されますが、残ったものが腸まで進むことになります。
そのため腸がさいごの砦となって働く必要があり、免疫機能が備わっているのです。
腸内環境が悪化し、腸の働きが鈍ることは、「美容と健康の大敵」なのです。
腸内デトックスとは
デトックスとは、簡単に言うと「不要なものを排出すること」です。
ではそもそも腸にとって不要なものとは何でしょうか?
- 便秘によって滞留している便
- 代謝による老廃物(アンモニア・二酸化炭素・腸内細菌の死骸など)
- 便秘が長引くことによって便が腐敗して発生する有害物質
これらは通常、おならや便として体外に排出されますが、便秘などが原因で腸内に滞留していると、有害な菌(悪玉菌)が増殖し、腸が上手く働かなくなります。
腸の働きが悪いと、さらに便秘が続く…という悪循環を招くため、早期の改善が必要です。
デトックスの方法
デトックスにも、自宅で自分のペースで取り組めるものから、医療機関・専用施設で取り組むものなどがあります。主なものを5つご紹介します。
食事の工夫(食品)
「腸本来の働きを取り戻す」ことで、自然にデトックス効果を高めようというものです。
乳酸菌などの有用菌
ここで言うデトックスとは、排便がスムースに行われたり、腸内細菌の活動によって産出されたガスが滞りなく排出されることです。
腸内環境を良くし、腸の働きを良くする有用な菌のことを善玉菌と言います。これに対して有害菌のことを悪玉菌と言います。
腸内での勢力図としては、善玉菌が優勢の時、腸本来の働き(消化吸収・免疫機能)が発揮されるため、デトックス効果が高まります。
善玉菌は乳酸菌のほかにもビフィダス菌や納豆菌などが挙げられますが、発酵食品に含まれることが多く、和食中心の食事がおすすめです。
オリゴ糖
オリゴ糖は、吸収されにくく血糖値が上がりにくい糖として、ダイエット向けのイメージのある食品です。しかし、もう一つ重要なメリットがあります。
上述の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やすことが出来るのです。ヨーグルトにオリゴ糖をかけて食べるという組み合わせがおすすめです。
食物繊維
食物繊維には不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維があります。不要性食物繊維は便のかさを増し、水溶性食物繊維は便を適度にゲル化して、排便しやすくします。
軽度な便秘やガス溜まりであれば、このような食品を意識的に取り入れることで、デトックス効果を高め、改善していくことが可能です。
断食(専用施設)
断食…というとストイックに聞こえますが、ここで言う断食は特定の宗教ではなく、健康のために行われる断食法のことです。
全国に断食道場や断食専用施設があり、流派や考え方は様々です。3~4日プランから、1週間くらいのプランまでが一般的です。
断食専用施設のコンセプト
現代人の腸は食べ過ぎ、あるいは人体に有害な食品添加物を含む食事を取り続けることによって、大変疲れています。
断食法は、「疲れた腸を休ませる」ことをテーマとし、一定期間食事を抜く、あるいは控えることによって、腸を休ませます。
休ませることで、腸の働きを高め、デトックス効果も高めるという考えです。ただし、断食中も水や酵素ドリンクなどを摂ることで、最低限の補給は行います。
上手く行けば、腸の働きが活性化して、腸内の不要物が排出されます。(専門家の監修のもとで行われます)
断食終了後は回復食といって、おかゆなどの胃腸にやさしいものを取り、徐々に普通食にもどしていきます。
断食施設から帰宅し、自分で自己管理できるかどうかが鍵になります。
酵素ドリンク
酵素ドリンクとは野菜や果物などから作られるものです。断食中に不足してしまう栄養を補給しながら、代謝を上げる効果もあるとされています。
断食専用施設では、専用のドリンクが施設で用意されます。
断食(自宅)
専用施設に行くほど時間にのゆとりがないという場合は、2~3日のプチ断食という方法もあります。
この2~3日のプチ断食についてはインターネットで様々なプランの提示情報がありますが、専門家がいない中で自己管理というのはなかなか難しいものです。
それでも挑戦してみたいという場合は、おすすめとしては、1日3食のうち、1食だけを酵素ドリンクに置き換えるという方法があります。
(胃腸を休ませるのが目的ですので、もとから食が細い人や、他の病気などがある人、健康に不安がある人には向きません。)
酵素ドリンクは市販されているものがあり、自分で責任を持って選ぶ必要があります。手作りの野菜ジュースで代用するという方法もあります。
病院での腸洗浄
病院での腸内洗浄は、主として大腸内視鏡検査の前処理として行われますが、一部では腸内デトックスを目的として実施される機関もあります。
腸内環境が悪い時、有害な菌(悪玉菌)が繁殖しているわけですが、これを排出するために、肛門から温水を注入して、文字通り腸の中を洗浄します。(便は施術前に下剤ですべて出しきっておきます。)
効果が高い一方で、腸にとって有用な菌(善玉菌)も一緒に洗い流してしまうという懸念もあります。
リセットされた腸内細菌のバランスを再構築するために、施術後は食事を含めた生活習慣全般の見直しが必要となります。
宿泊施設
断食道場ほどストイックではないものの、時間とお金に余裕があるならリゾートホテルなどで体験するデトックスもおすすめです。
滞在中は、食材や調理法に工夫を凝らして、少量でも満足できる健康食を提供するなどして、胃腸にやさしい食を徹底し、断食に近い効果を狙います。
各方法のメリットとデメリット
前項で紹介したデトックス方法のメリット・デメリットをまとめました。
食事の工夫(食品)
メリット:身近な食材やサプリメントで対応できる
デメリット:自己管理が難しい・これまでの食習慣を変えられるか?
備考:低コストだが、毎日じっくり取り組む必要あり
断食(専用施設)
メリット:専門家の指導のもとで行われる(医師の監修があるかどうかは施設による・要確認)
デメリット:医師の監修があるか?など、信用できる施設を選ぶ取捨選択が課題
備考:2~3日から1週間くらいのプランが多い・1泊1万円~2万円くらい(個室料金により変動)
断食(自宅)
メリット:1食置き換えなど自分のペースで行える
デメリット:自己管理が難しい・中止の判断が必要な時も
備考:週末だけの2~3日プラン・1日1食置き換えなど
病院での腸洗浄
メリット:文字通り悪い菌を洗い流してリセット・医師のもとで安全
デメリット:事前に下剤服用・施術に抵抗あれば難しい
備考:1回2万円前後
宿泊施設
メリット:リゾート気分で気負わずリラックスして取り組める
デメリット:リゾート地だけに自宅から遠いかも
備考:1泊1万円~2万円くらい・ホテルの格によって差がある
さいごに
今回おすすめとしてご紹介した方法は「専門家の監修がある」「自宅で気軽に行える」といったことを基準に選びました。
自宅で行う場合は、中止すべきかどうかの判断が難しいため、1食置き換えなどのローリスクなものから始めるのがおすすめです。
腸内デットクスの目的は、便秘を始めとした腸の不調を正して、腸本来の働きを取り戻すことで、美容や健康に役立てること。
体に負担をかけることなく、自分のペースで行えそうなものを良く吟味して取り組むようにしましょう。
参考
http://www.a3-clinic.com/agi-medicine/colonhydrotherapy/