【効果抜群!】浣腸。3つの浣腸ポイントとは
便秘が辛くてどうしていい分からなかったので、恥を忍んで友人に聞いてみると浣腸を勧めてくれました。
でも、慣れていないとお尻に異物を突っ込むのは、なんだか怖いですよね。
(でも、なぜか夏の海岸によく転がっている)
どう頑張っても便秘が解消されないときの最終手段としての浣腸。
その浣腸には本当に効き目があるのか、やるならば気をつける点はなんなのか?などに関してまとめてみました。
浣腸の薬と効果の正しい基礎知識
そもそも、浣腸ってなんなの?って思う方もいらっしゃるかもしれません。
浣腸とは、浣腸液と言う液体を使って腸内を直接洗浄するものです。
浣腸により得られる主な効果は、
- 腸壁が刺激されて腸が動き便を排出しようとすること
- 腸壁潤いがでるとともに便にも水分が入るので排出しやすくなること
の2点です。
この特徴を考えると、直腸付近に便が溜まり硬くなってでなくなってしまった便秘に最も効果があると言えますね。
腸の中に便がある、硬いしこりを感じる、でも排出してくれない、という方にはお勧めです。
そんな必殺兵器の浣腸ですが、ダイエットなどで便が正常に作られないタイプの方にはあまり効果がありません。
また、便が溜まるというよりはガスでお腹が張っているのかな?という方も高い効果は期待できませんね。
別の記事でそれぞれの対処法について解説しているので、それらをご参照ください。
浣腸液の成分
一般に市販されている浣腸の液体はグリセリンを希釈したものになっています。
グリセリンはどちらかというと美容単語ですよね。
保水性、保湿性が高いので化粧水などによく使用されています。
浣腸にもグリセリンの性質が利用されているんですよ。
美容に使われてるものが浣腸にも使われてるってちょっと憂鬱ですが、今回は便秘に関する記事です。豊かな想像力は必要ありません…
グリセリンは腸壁に刺激を与えるとともに、便に水分を与え排出しやすくしてくれます。
でも、原液のままグリセリンで浣腸をすると腸への刺激が強すぎるので通常を50%程度に希釈して使用されます。
子供用だともっとそれよりも薄くなりますね。
私の便秘には効果がありそうと思われた方に、実際に浣腸を使用する際に覚えておきたいポイント3つをご紹介します。
筆者推薦!浣腸の3つのポイント
①冷たく保護された氷漬けのお姫様は温めよ!低温から常温に
市販されている浣腸の説明文には冷暗所で保存するよう書かれています。品質保持のためですね。ですから浣腸はだいたい手に取るとひんやり感じるくらいの温度になっています。
でも、そのまま使用すると腸が急な刺激でびっくりしてしまいます。
ほとんどの人の腸内温度は37度前後です。腸は体の表皮と違って多種多様の温度に接することになれていません。そこにいきなり冷たい液体が入ってきたらびっくりしてしまいますね。
そもそも浣腸液は腸を刺激するものですが、冷たい温度で刺激すると浣腸液の効能を待たずに、条件反射ですべて排出してしまいかねません。色々と刺激が強すぎです。
そこで、いったん人肌程度に温めてから使用することが大切です。日本酒と同じです。やっぱりひと肌が一番ですね(なんのこっちゃ?)
②これ鉄板の豆知識!浣腸してもすぐにはトイレに座るな!
浣腸は何と言っても即効性があります。3-10分で便を出せるので下剤などより効果が見えやすい薬品ですね。
とはいっても、即効性がある分急激な便意、腹痛を感じるのも特徴です。人によっては浣腸をした直後にもう便意を感じるものです。
しかし、浣腸をした直後に排出してしまうなら、浣腸液だけがでてきてしまい、本来の効果が得られません。そこで少なくとも3分は便意を我慢しないといけないのですが、これが結構つらいものです。
なんせ腸が刺激され、今までたまりにたまっていた便が出ようとするんですから。
脂汗が浮かぶほど痛いときもあります。3分が30分ぐらいに感じてしまいますよね。陣痛で3分赤ちゃんだすのを我慢しなさいと言ってるようなもんです。
浣腸後、誤って出してしまったらという思いからトイレで座って3分以上我慢しようとする方が多いようです。しかし、これは実は逆効果。
人の脳は記憶により条件反射のように号令を与えることがあります。それほど尿意を感じていなかったのに、トイレに座ったら尿が出るということもありますね。
同じように、トイレに座ったらもう便を出してもいいと脳は判断するので、トイレに座って3分待つのは普通以上につらく感じるはずです。
浣腸後はトイレに行きやすい場所で、でも落ち着ける姿勢で耐えましょう。
「トイレと微妙な距離感を作りましょう。今までみたいに便器に会いたかった~YES!と言うわけにいはいかないのです!」
③浣腸をしても効果がなくても、3回以上挿さないように
浣腸をしても効果がない、という場合もまれにですが見られます。だからと言ってむやみに本数を増やしては危険です。
基本は1日2本まで使用することができますが、一気に2本分入れたり、続けざまに使用すると副作用をひき起こすこともあるんですね。
浣腸も他の健康法と同じようにほどほど・適量です。一度使用し、効果が見られない場合は数時間から半日くらい時間を空けてもう一度トライしてみましょう。
それでも効果がない場合は、体質的に合わないのかもしれません。自分が使用した浣腸の箱などを持参し、専門医の意見を聞いてください。病院で体質に合うものを処方してくれることもあります。
浣腸は下剤や痛み止め薬などと同じで常用することで体が慣れ、効果が見られなくなります。またいつも浣腸に頼って腸を動かし排便する癖がついてしまうと、腸が自身では全く動こうとしなくなることもあるんですよ。
ですから、浣腸はあくまでも最終手段、どうしてもの時だけという認識を持ちましょう。多用し、頼りすぎないようにしてくださいね。
浣腸の決断は自衛隊の艦長の決断のように重たいものなのです。
この記事の筆者
深山佳代(仮名)
1978年生まれのアラフォー主婦。
若いころから便秘持ちで食事改善、漢方、ツボ押し、薬など、トライした改善方法は数知れず。
便秘に「苦しむ」「悩む」「だから調べる」を繰り返しているうちに、専門家も真っ青な便秘への知見を身につける。
元の趣味はネイルだったが、悲しいかなトイレ周りの環境を快適化させるのが現在の趣味に。
この世からなくなった生きていけないものは「ウオッシュレット」。TOTOの株主。