乳酸菌の疑問まとめ
皆さんの乳酸菌に対する疑問に答えます。乳酸菌や乳酸菌サプリに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
腸内環境の改善になぜ乳酸菌がいいのか？
腸内環境の改善に良いと言われている乳酸菌。なぜ乳酸菌が良いのでしょうか？
人間の腸には善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌や悪玉菌が存在しており、善玉菌が優勢に保たれている状態が最も良い腸内環境だといわれています。
乳酸菌は乳酸や酢酸をつくりだし、腸内を酸性にすることで、酸性の状態に弱い悪玉菌を減少させます。このように善玉菌を増やして腸のはたらきを活性化させるのが乳酸菌なのです。
さらに腸内環境を整えるだけでなく、消化吸収や消化管がくびれる運動（ぜん動運動）も促進するため、便秘改善にもつながります。免疫力を向上させる効果もあることから、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状の改善、風邪やインフルエンザの予防としても期待されています。
これほど腸に良い乳酸菌ですが、どのように摂取すればよいのでしょうか。最もなじみ深い乳酸菌食品は、ヨーグルトでしょう。しかし、毎日ヨーグルトを食べるのはなかなか大変。
そこで、補いきれない分はサプリメントで効率よく摂りましょう！
ヨーグルトとサプリメント、違いは？
乳酸菌をヨーグルトでとるのとサプリメントでとるのとでは、どう違うのでしょうか？ヨーグルトとサプリメントのメリット、デメリットを比べてみました。
乳酸菌サプリメントのメリット
- 菌量が圧倒的に多い
- 持ち運べる
- 消費期限が長い
- カロリーが低い
- 摂取が簡単
ヨーグルトのメリット
- 味を工夫できる
ヨーグルトのデメリット
- カロリーが高い
- 菌量が少ない
乳酸菌をサプリメントでとることの利点は、いくつかありますが、そのうちのひとつは菌量です。例えば、森下仁丹の「ヘルスエイド ビフィーナS」の一日分の菌量は約60億個で、森永乳業の「ビヒダスＢＢ５３６ プレーンヨーグルト」100gあたり20億個です。
ヨーグルトで60億個乳酸菌をとろうと思ったら、300gも摂取しなければなりません。毎日こんな量のヨーグルトを食べるのはとても大変なことではないでしょうか。また、カロリーも気になります。ビフィーナSは一日あたり4.9kcalですが、ビヒダスＢＢ５３６は100gあたり65kcalです。
次にヨーグルトのメリットを見ていきましょう。ヨーグルトは自分でジャムを入れたり味を工夫でき、自分なりにおいしく食べることができます。この点はサプリメントにはない利点だと思います。
結論としては、菌量やカロリーなどを考慮すると、乳酸菌をとる方法としてはサプリメントがベストな選択だと思います。
乳酸菌選びのコツは？
乳酸菌選びのポイントは、自分に合う乳酸菌を見つけるということです。腸内環境は一人ひとり異なっています。
たとえ大腸まで届いたとしても、摂取した菌が自分の体質に合っていなければ、腸内で機能せず体の外に出てしまいます。そのため腸内環境を整えるためには、自分の体質に合う乳酸菌の数を増やすことが非常に大切なのです。
自分にあった乳酸菌を摂取し、腸内環境を整えれば、便通や免疫力などを改善でき、ひいては健康な生活を送ることにつながるのです。
とはいえ、どの乳酸菌が自分の体質にあっているかは試してみなければわかりません。また少なくとも2～3週間は摂取し続けなければ効果を判断することは難しいので、乳酸菌サプリ選びは慎重になりたいところです。
カルピスのホームページでも乳酸菌と腸の関係について書かれていますので、合わせてご覧ください。
カルピスホームページ URL: http://calpis-kenko.jp/chounai/index.html
おすすめ乳酸菌サプリメントは？
乳酸菌は自分の体質に合うものを採る必要があります。そして試してみなくては何が自分に合っているのかはわかりません。
乳酸菌の中で知名度の高いものといえば、ビフィズス菌、ケフィア、カスピ海ヨーグルトの乳酸菌などでしょう。
迷っている方はまずビフィズス菌から入るのがいいでしょう。
ビフィズス菌が合わなかったらケフィア、カスピ海ヨーグルトの乳酸菌と変えてみるのがいいかもしれません。
ビフィズス菌なら有名なのは、ヘルスエイド ビフィーナS、
乳酸菌サプリメントに関するQ＆A
整腸剤、便秘薬はどちらも医薬品、または医薬部外品に位置付けられていて、あくまで「薬」です。これらは便秘を治療するものではなく、薬剤の効果で一時的に便を排出するためものです。即効性がありますが、一時的なもので副作用もあるため、根本的な改善にはつながりません。そのため長期服用はおすすめできません。
整腸剤、便秘薬が医薬品、または医薬部外品なのに対して、サプリメントは「健康食品」です。乳酸菌などの人間が本来持っている成分を用いて、健康な体作りを補助するためのものです。整腸剤や便秘薬と違い、副作用もありません。
便秘解消の強さでいったら、便秘薬＞整腸剤＞サプリという風になるでしょう。しかし、上でも言ったとおり、整腸剤や便秘薬は副作用があり、日常的な服用はおすすめできません。
したがって、どうしても便秘がひどいときに、一時しのぎで便秘を解消したいときは整腸剤や便秘薬、長い目で見て根本的な解決を目指すならサプリメント、といった具合に使い分けてみるのがいいのではないでしょうか。
乳酸菌の歴史は古く、ヨーグルトや漬物などで多くの人が食した経験を持っており、また、適切な摂取量の範囲内であれば、その安全性が広く認められています。副作用などの危険もありませんが、アレルギーに関しては注意が必要です。ですので、記載されている用法・用量を守り、アレルギーに注意すれば乳酸菌サプリが健康に害を及ぼすようなことはないでしょう。
全部のサプリを試すわけにもいきませんから、まずは一番人気のヘルスエイド ビフィーナSなどを試してみるといいかもしれません。次に挙げられる理由としては、服用期間が短いというものです。最低でも2～3週間は継続して試してみてください。
それだけ服用して効果がない時は、その乳酸菌は自分に合っていない可能性があるので、サプリを変えた方がいいかもしれません。
乳酸菌が腸まで届いていないというケースも考えられます。乳酸菌は大腸に届く前にそのほとんどが死んでしまいます。サプリによっては菌が生きたまま腸まで届かないものもありますので、しっかり確認しましょう。
また、便秘は大腸がんなどの病気が原因として起こることもあります。その場合は医師に診てもらう必要がありますので、少しでも心配な方は病院で診察を受けてください。
