ツボ押しで腸内環境を整える!試して実感したおすすめのツボをご紹介
便秘や軟便・下痢など、腸の不調が続くと何とかして腸内環境を整えたいと思いますよね。
それには食事を含めた生活の改善が必要になってきますが、合わせてツボ押しを行うのもおすすめです。
ツボとは、東洋医学でいうところの神経の集まった場所。ツボ押しは服を着ていても、空いた時間に手軽に行えるのが嬉しいポイントです。
ツボ押しは、人によって効果に差があるため、いろいろ試して自分にあうツボを見つけるようにしましょう。
記事の後半では、何故ツボ押しが良いのかや、押し方のコツについても解説していきます。
便秘改善のツボ
便秘の改善には、胃腸に働きかける、または自律神経に働きかけるツボを刺激していくことが有効とされています。その代表的なものを見ていきましょう。
また、当サイトのライターが実際に体験し、効果が感じられたツボには★印の上、イラスト付きでをご紹介いたします。
参考:「明快!あなたの処方箋 本気で治したい人の腸の不調 便秘・下痢」(山口トキコ監修 学研)
手のツボ
合谷(ごうこく)
(手の甲側)
【見つけ方】親指と人差し指の付け根の骨が交わるところの、やや人差し指側
【押し方】親指の腹をツボに当て、ほかの指は、ツボのある手を上から包むようにしてもむ
神門(しんもん)
(手のひらを上にした時)
【見つけ方】手首の横じわの小指側にある、骨と筋の間のくぼみ
【押し方】親指を立てて、ぐりぐり押す
★支溝(しこう)
(手の甲側)
【見つけ方】手首の横じわから指4本分よりやや下の位置。2本の筋の間。
【押し方】親指を立てて、強く押し込む
足のツボ
★三陰交(さんいんこう)
【見つけ方】内側のくるぶし中央から指4本分上にある骨のきわ
【押し方】親指を立てて、強く押し込む
足三里(あしさんり)
【見つけ方】膝の皿の外側下のくぼみから、指4本分下の筋
【押し方】中指でぐりぐり押し込む
おなかのツボ
★天枢(てんすう)
【見つけ方】へその真横、指3本分外側の位置
【押し方】指3本を揃えて、指の腹で左右一緒に押す・おなかが少しへこむ程度
大巨(だいこ)
【見つけ方】天枢から指3本分下の位置
【押し方】親指をあてて、左右一緒に押す・おなかが少しへこむ程度
※おなかのツボは、ハリがある場合強く押しすぎないこと
背中のツボ
便秘点(べんぴてん)
【見つけ方】背骨から指4本分外側で、ろっ骨のいちばん下から2本分下。
【押し方】ウエストのくびれをつかむように両手を置き、両手の親指を左右のツボにあてて、押しながら腰を左右にひねる・こぶしで押しても良い
大腸兪(だいちょうゆ)
【見つけ方】背骨から指2本分外側で、腰骨の上部
【押し方】ウエストをつかむように両手を置き、両手の親指を左右のツボに当てて押す・こぶしをあてて押しても良い
下痢改善のツボ
胃腸に働きかけるという点で、便秘の時・下痢の時どちらにも使えるツボがあります。ただし、下痢の場合は刺激しすぎないように、優しく押すようにしましょう。
参考:「明快!あなたの処方箋 本気で治したい人の腸の不調 便秘・下痢」(山口トキコ監修 学研)
便秘・下痢 両方に良いツボ
合谷・天枢・足三里
見つけ方・押し方は上述の通り
下痢の時に良いツボ
水分(すいぶん)
【見つけ方】へそのすぐ上・親指1本分程度
【押し方】指4本をそろえてやさしく押す・押しながら息を吐く・お風呂などで温まった状態で行うのが効果的
梁丘(りょうきゅう)
【見つけ方】膝の皿の外側上から、指3本分上の筋肉のくぼみ・過敏性腸症候群などのストレス型の便秘に良い
【押し方】両手の親指を重ねて、強く押し込む(左右とも)
何故ツボ押しが良いのか
肩こりを感じる時、自然と肩に手をあてて、肩もみをしたくなりますよね。しかし、東洋医学では、必ずしも不調のある部位に直接働きかけるわけではありません。腸に関しても同じことが言えます。
ツボ押しは「経絡」という概念がもとになっています。「経絡」とは、東洋医学で体の中をエネルギーが行き交う道筋とされています。さらにその道が交わる所をツボと言います。例えるなら、ツボはエネルギーの交差点といったところです。
体の何処かに不調が出ると、その道筋の先にある別の場所にも不調が起こりえます。逆に言えば、ツボを刺激することによって、他の部位の不調を和らげることができるという考え方なのです。
腸内環境に関しても「胃腸に働きかけるツボ」「自律神経に働きかけるツボ」をたどって、ツボ押しをすれば、改善が見られるかもしれません。
ツボ押しのコツ
ツボ押しにはいくつかコツがあります。
- 周辺を押してみて、コリや痛みなどの反応のある所を探しあてる
- 押す時に息を吐き、力を緩める時に息を吸うようにする
- リラックスしている時(お風呂上がりや寝る前)に行うこと
- 基本的には親指を立て気味にして、体に対して垂直に圧をかける
- 痛気持ちいい範囲で行うこと
ツボによっては親指が使いにくい部位もあります。押しにくい場合は、便利グッスを使う(ゴルフボール・テニスボール・ツボ押し棒など)のも良いでしょう。
ツボ押しの棒は、専用のものが便利グッズとして販売されています。
ゴルフボールやテニスボールは、ボールの上に体を乗せて、体の側面や背面などに、体重で圧力をかけるという使い方です。ツボに対してやや広範囲に働きかけることになります。転ばないよう気をつけて取り扱いましょう。
ツボ押しの回数
ツボ押しに限らずあらゆる健康法には、それぞれの提唱者に、独自の考え方や流派があります。
気になる指圧の回数や時間ですが、1箇所について2~3秒キープする場合は10回ほどが良いとする説、また30秒ほどキープする場合は1日1回でも充分とする説があります。
ただし、回数やキープする時間にとらわれるよりも、「吐く息に合わせて行う」「リラックスして行う」など、上述のコツから外れないことが重要です。
自分に合う、回数や時間など、探るようにして実践してみると良いでしょう。
ツボ押しの注意点
妊娠中や病気・怪我などがある時・お酒が体に残っている時は、おもわぬ作用を起こす可能性がありますので、おすすめしません。
また、足や手など、左右対象にツボがある場合は、両方押すようにします。道具を使う場合は、押しすぎにも注意しましょう。
さいごに
ツボ押しは、人によって効果に差があるため、いろいろ試して自分にあうツボを見つけるようにしましょう。
また、胃腸や自律神経のはたらきを高めるツボについてご紹介しましたが、食事などの生活改善と同時に行うことで効果が高まります。