便秘で死亡しないために気をつけるべき5つのこと

便秘に悩む女性は多いですよね。統計によると女性の3人に2人が便秘である、または便秘になるときがあると回答したそうです。

医学的に言うと、3日以上排便をしていない状態を便秘と診断します。

「あれ?もしかして私、医学的にも便秘って診断されてしまう状態なの?」

っていう方、多いんじゃないですか?

「3日で便秘なの?私なんて1週間以上便通がないこともがザラだけど」

という「重症患者」の方も多いのではないでしょうか。でも、これ実はとても危険なことなんです!危ない危ない!本当に危ないんです。

危険と言っても、「重症化してつらい目にあいますよ」というレベルの危険ではなく、臨時火山情報でいえば、レベル5の緊急避難が必要なレベル、言うなれば「死の危険もある」というレベルの危険度なのです。

今回は便秘で死なない為の様々な方策を伝授していきたいと思います。言うなれば、「便秘で死亡しないために気をつけるべき5つのこと」。

全然大げさじゃないんですよ。便秘ごときで死にたくないという方は、じっくりと熟読してみて下さいね。

便秘をほっておくと危険!死亡事例もあるリスキーな症状と自覚せよ

便秘症の方に多いことなんですけど、慣れてくるんですね。毎日お通じがある方は1日、2日お通じがないとすごくしんどいんですけど、便秘を繰り返している方は免疫ができてくるので、2日やそこらではへっちゃらになってきます。

私の幼馴染の親友も、新婚1か月半の時ひどい腹痛を訴えて病院に行きました。原因は便秘でした。生活環境の変化や結婚引っ越しによりトイレ環境が変わったことなどが重なり、重度の便秘になっていたんです。

彼女の場合は3日ほど入院し、病院で浣腸、ガス抜きなどの処置をしてもらい無事に「生還」することができました。

あれ?「生還なんて大げさだなあ」って、あなた笑いました??

そうやって笑っている人は危ないですよ、本当に。

当時の医者に言わせると彼女は運が良かったらしいのです。実は結構危ない状態だったんですよ。

そう、便秘はいったんこじらせてしまうと入院なんかでは済まなくなります。死に至ることもある危険な症状なのです。彼女は医者にこっぴどく怒られたそうです。

大げさだと思われる方もおられるかもしれませんが、日本でも残念なことに便秘が原因で亡くなった症例があるんですよ。

「便秘くらいで」という考え方が一番危ないってこと、危機感を持ってくださいね。

それでも危機感を持たない人の為に!「死因は便秘」の事例を並べてみる

それでも危機感を持ってくれない人が多そうですね。わかりましたよ、私にもこういうサイトの運営者としての意地とプライドがあります。もっと怖くなるような(笑)事例をご紹介しましょう。

今から15年ほど前の話ですが、一人の若い女性が突然死、自宅のトイレ前で発見されました。第一発見者は女性の弟です。病院で死因確定するため解剖が行われ、驚愕の事実が判明しました。

彼女の腸内には約7キロの便が詰まっていたのです。死因は、便秘が原因の腸閉塞。さぞかししんどかったでしょうね。7キロのウンチっていったら、相当なもんですよ。

自販機で160円で買える普通のペットボトルのコーラが1本だいたい500グラムですから、それが14本です。

そんなの袋に入れてもらっても、女性じゃヘビーで持てない重さです。そんな量のウンチがドッサリ腸の中で固まっていたとです。。。。(もう、ヒロシです、、、、の世界です)。そりゃ、死んでしまいますって。

彼女の死後、家族や友人同僚の話から、彼女が長い間便秘に苦しんでいたことが分かりました。しかし、彼女は便秘という症状に慣れていたため、病院の診察を受けることなく、市販の薬でしのいでいた事がわかりました

腸の中から、石のように固まった長さ十数センチの便

亡くなる前日は、腹痛を訴え食事もとることができず、寝たり起きたりでした。彼女はそれでもただのひどい便秘だと思っていたのでしょう。

でも彼女の腸内、直腸付近では石のように固まった便が十数センチ詰まっており、もう自力ではどうすることもできない状態でした。

それだけ便が詰まって固まってしまっていると、通常はおならとして出るはずのガスも外に出られないので、腸内に充満し吐き気、めまいも引き起こしていたでしょうね。

実際彼女のお腹は妊娠後期くらい大きく膨らんでいたそうです。

彼女の場合、直接は腸閉塞によるショック死という診断がでましたが、原因が腸に詰まった大量の便、つまり便秘だったことを考えると、常日頃から便秘症の方でも、便秘を軽く見ててはいけないことが分かります。

便秘で死なないために、大切な5つのポイント

便秘なんかで死んでしまったら、末代までの恥ですよ!そんな死に方をしない為に(というか、そんな辛い思いをしないために)、ぜひとも参考にして頂きたいと思います。

①目覚めのお白湯が腸に潤いを与え便秘予防に効果的過ぎる

便秘、もちろんどんな症状の便秘もつらいのですが、死に至る危険があるのは腸にたまった便の水分が全部吸い取られ、カチコチの岩状になって溜まってしまうケース。

これが腸閉塞を引き起こすのです。そうさせないために、腸を潤わしておくことが大切なんですね。

とはいっても、顔やデコルテの水分を補うのと違って、腸には直接水分を補給してあげることができません。「○○に直接届く」ってなんかのCMで聞いた事がありますが、腸への水分補給は結構大変なことなのです。

なので、「腸を潤わす」と資生堂の化粧品のようなキャッチコピーを謳ってみても、実は結構難しいことではあるのです。

では、腸に水分をたくさんあげるために何が一番良いのでしょうか?

答えは「お白湯(おさゆ)」です

最近では、芸能人やモデルさんたちが「白湯」を一押ししており、馴染み深くなりましたよね。このお白湯、やっぱりすごいんです。お白湯を飲むと水分補給できるので腸に潤いが、なんてかんたんなものじゃぁありません。

お白湯は腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進、老廃物を排出し、腸内の善玉菌を活発にする、という作用があります。嬉し過ぎるオプション作用です。

お白湯は、お薬ではありません。ゆっても水ですから、何かの菌が働きかけてというものではありません。しかし、お白湯を飲むタイミング、頻度などでこんなに素晴らしい結果を得ることができるんです。

温かい白湯で血行改善と水分補給の一石二鳥!

ではどんなタイミングで飲むのが望ましいのでしょうか。基本は朝一です。朝一で飲むとなにがいいかというと

  • 暖かいお白湯が入ることで、腸を目覚めさせることができる
  • 内臓を温め、体温を上昇させてくれるので体中の血液の流れがよくなる
  • 暖かい水分が腸に届けられることで、腸内の酵素や善玉菌を活性化させ、悪玉菌が蔓延しないように頑張る腸つくりを助けてくれる
  • 老廃物をため込まずきちんと排泄するようにも促してくれる

昼食時、夕食時、そして他の時間にもすこしずつ分けてお白湯を飲む習慣を身に着けるとより効果的です。1日で1.2リットルが目安です。一回250ml位づつに分けて飲めばそう難しいことではありません。

得られる効果を考えるとなおさらですよね。コスパ最強の便秘対策ができます。何をかくそう私も実践中。ニキビや吹き出ものなんかも全然できなくなったので、飲む飲まないで劇的にライフスタイルが変わってきます。

②オリーブオイル入りグリーンスムージーが鉄板過ぎる!

便秘解消にオリーブオイルがいい。という話は一度は耳にしたことがあるかもしれません。

でもオリーブオイルをいっぱい使っていそうなイタリア料理を食べるイタリア人マンマの体系を見ると、「?」と思ってしまいます。

自信が持てなくなるというか、心が折れてしまうというか。少しオリーブに対する信仰が薄れそうになります。

そうですね、オリーブオイルが便秘解消、ダイエットに効くと言ってもやはり摂取のタイミングと、方法が鍵になってきます。やみくもにオリーブオイルを使ってもさほど効果はありません。

そもそも、なぜオリーブオイルがいいのかというと、小腸で吸収されないオイルだからです。ですから腸壁を傷つけず、うるおいを守りながら食べたものをそのまま包んで、するりと排出することができると言われています。

そのためには、

  • ある程度オリーブオイルの量が必要(炒め物に少々使う程度では胃で消化されるので効果が見えにくいのも納得ですね)
  • 便通を良くするというよりは食物繊維などと一緒にとることも重要
  • 腸の蠕動運動が活発になる、1日の初めにとる必要がある

上記を考えると、最も効果的な方法は朝食にグリーンスムージー、その際に大匙2杯のエキストラバージンオイルを加え飲む、という方法です。

そもそも野菜の香りがするグリーンスムージーは気になるオリーブオイルの少し青臭い香りをきっちり消してくれるので全く飲みにくくありません。

イタリア人マンマのポチャポチャなフォルムを見て、「オリーブやっぱりダメやないかーい!」とワイングラスを片手に叫ぶ必要はありません。

飲み方を工夫すれば、やっぱりオリーブオイルのポテンシャルはかなりすごいのです。私も試していますが、オリーブオイルのスムージーは便秘に対してかなりの鉄板アイテムです。おススメします!

繊維とオリーブオイルですっきり朝から快腸生活を目指しましょう。

③便秘に薬はNG!自力で排泄を目指してこそ道は拓ける

便秘が理由で死亡してしまった方、また最終的に手術をせざるを得なくなった方に共通する点があります。

それは、もともと便秘がちで、市販の薬を常用していた、ということです。でも、これはけっして市販の便秘薬や浣腸が悪いというわけではないんですよ。

「便秘薬はNGです」と言い切ってしまった私ではありますが、完全否定をしているわけではないので、その点はご理解下さい(製薬メーカーに脅迫状を送られてしまいます)。

要は、「全部薬に頼っちゃだめよ」という事を伝えたいのです。

そもそも便秘薬は腸の蠕動運動を促し、便を排出させる役目を果たします。それが便秘薬のお仕事なんです。この強制的に蠕動運動をさせられることに腸が慣れきってしまうと腸は自分で動かなくなります。こうなるとダメですね。

自分で動かなくなった腸はまるでのびきってしまったゴムの様です。伸縮性を失いだらーんとしています。「残念な腸」「だらしない腸」という表現がしっくりきそうなみっともない腸になってしまうのです。

便秘薬常用、ダメ・ゼッタイ

こうなると自分の力で便を作ったり押し出したりすることはもちろんできなくなりますし、便が残っているところがその重みで下がって癒着したり、腸壁に穴が開いてそこから便が流出してしまったりと、どんどん重症になってきます。怖いですね。

ですから、できる限り自力排泄を心がけるのは非常に大切なことです。まず、便秘を習慣化させないことを心がけましょう。

腸も体の他の部分と同じく鍛えることができます。薬に頼って怠ける腸にならないように、極力便秘薬に頼らないようにしたいですね。

また、手や指の動きと同じように腸も脳からの指令を受けています。脳からもしっかり腸を動かす指令を出しましょう。腸の動きを意識したマッサージやツボ押しなどが効果的です。

また、便秘になるんじゃないかと思う消極的思考は便秘を引き起こすともいわれていますから、スッキリ快調に排便するイメージトレーニングも続けていきましょう。

薬に頼れば一時的には楽にはなります。でも、常用は絶対にNGです。

「薬をやめますか?それとも人間やめますか?」

これは便秘薬にも適用できる言葉なのです。

④2種類の食物繊維をバランスよく摂取して便秘解消

ともかく食生活が偏りがちな現代社会、料理研究家など特殊なお仕事でない限り、バランスの良い食事をとることはとても難しいものです。

便秘解消には食物繊維、くらいの認識はあっても食物繊維にも種類があること、どうやって摂取していけばよいのかなどは、実のところよくわからないというのが本音です。

多くの方が食物繊維と聞いてすぐに思い浮かぶのが、イモやゴボウ、キャベツなどでしょう。これらの食品は確かに食物繊維括りですが中でも2種類に分けられます。

この2種類は一般に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維と呼ばれています。呼び名から想像できる通り水に溶ける繊維質と溶けない繊維質という違いがあるんですね。

水溶性食物繊維は、ウンチの排出を助けてくれる

水溶性繊維質は水に溶けるので、小腸で便自体の水分を保ちどろどろした状態を維持させてくれます。

そして、腸に吸収されずに残った老廃物を吸着し排出するのを助けてくれるんです。

不溶性食物繊維は、ウンチの量増しをしてくれる

不溶性繊維質は腸の蠕動運動を促進する効果があります。そして消化器官内の水分を抱え込んで量増しをし、便を作ろうと働きます。

便の容積を大きくするために、腸の水分を奪ってしまうこともあり得るということなので注意が必要ですね。

仮に不溶性繊維質ばかりを摂取していたらコロッコロのうさぎさんのような便になってしまいます。

この2種類の食物繊維をバランスよく取ることが重要

重要なのはこの2種類の繊維質をバランスよく摂取することだとよくわかります。それぞれの主な食品を知っておきたいですね。

水溶性繊維質は、果物(リンゴ、ミカン、バナナなど)類、イモ類、野菜(キャベツ、大根など)類、海藻(ワカメ、昆布など)類に多く含まれています。

不溶性繊維質は、穀類とくに大麦や小麦ふすまなどに多く含まれています。また野菜でもゴボウは不要性繊維質の代表選手といえます。豆類の大豆や小豆、枝豆にも含まれています。

単純に「サラダを食べれば繊維質オッケー」と考えずに、野菜、豆類、穀物、果物をバランスよく摂取することがいかに大切かが分かりますね。

逆に肉ばかりを食べすぎると便が硬くなり、腸に詰まる原因になります。また揚げ物など脂濃いもの、糖類の摂取しすぎも栄養学的に見れば問題視されるところですね。

ファーストフードやスナック菓子、スイーツに頼った食生活からは一刻も早く抜け出してください。

⑤これが効くんです!腸モミマッサージで腸の動きを活発化し過ぎる

足に水分がたまってむくんだら、足マッサージをしますね。顔やデコルテをスッキリさすために、リンパマッサージで老廃物を押し出しますね。

じゃあ、なんで腸には何もしないんですか?

と、いきなりケンカ腰になってしまいましたが、同じように、腸に便が溜まらないように、腸もマッサージして動かしてあげてほしいんです。

今まで解説してきた便秘対策は中からの方法です。中からだけでなく、外からもじっくりと労わってあげてほしいのです。

腸は内臓ですから、足や腕ほどわかりやすくはないですけど、マッサージ効果を比較徹感じやすい部位だと言われています。

簡単!腸もみマッサージ

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  • 足を肩幅くらいに開いて立ちます
  • 「前に倣え」の一番前の人のように両手をウエストにつけ、人差し指から小指の4本でしっかりお腹をぐりぐりッと刺激します
  • そのあと両手を重ね、おへその左横から時計回りで少し強めの力を入れながら回し、外に向かって広げていきます(この時点でかなりお腹が暖かくなってきたのを感じるのではないでしょうか)
  • おむけに寝てやはり同じようにおへそに左横から初めてぐるぐるとまわしながら圧を加えていきます

硬いしこりのようなものを感じる人もおられるかもしれません。老廃物を押し出すように念じながらマッサージしてあげましょう。

そうです。管の中のウンチを手で押し出してあげるイメージでマッサージするといいんです。やっていて結構笑える方法ですが、かなり効果がでます。

このマッサージを念入りにしていると、全身がポカポカしたり、お腹がグリっと音を立てたりといった目に見える効果をじかに感じることができます。

これは腸が動き始めた証拠です。朝夕にこのマッサージをしていると、自然に便秘症が改善していたなんて方もいますよ。信じて続けてみましょう。

慢性的な便秘をそのままにしておくと、死に至る危険もあります。体質だから、とあきらめないで便秘を改善する習慣を身につけましょう。生活の中で上記5点を意識するだけでかなりの改善がみられるはずです。

便秘で死なない為に、ぜひとも早速実践してみてくださいネ!

この記事の筆者

深山佳代(仮名)
1978年生まれのアラフォー主婦。若いころから便秘持ちで食事改善、漢方、ツボ押し、薬など、トライした改善方法は数知れず。便秘に「苦しむ」「悩む」「だから調べる」を繰り返しているうちに、専門家も真っ青な便秘への知見を身につける。元の趣味はネイルだったが、悲しいかなトイレ周りの環境を快適化させるのが現在の趣味に。この世からなくなった生きていけないものは「ウオッシュレット」。TOTOの株主。

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