お腹がゴロゴロする原因
お腹がゴロゴロするとお腹が痛くて辛かったり、周りに音が聞こえそうで恥ずかしかったりしますよね。
でも、なんでお腹がゴロゴロするのかはなかなかわからないものです。
そこで、今回はお腹がゴロゴロする原因は何なのかについて解説します。
下痢を伴うときは
お腹がゴロゴロしているときは下痢になっていることが多いです。
まずは下痢になっているときの原因から考えてみましょう。
下痢になりやすい食べ物
アルコール・辛いもの・酸っぱいもの・冷たいものといった刺激の強いものをたくさん食べると、腸が刺激されて十分に消化しないうちに排便されることで下痢になります。
また、消化吸収されにくい糖分が分解されずに腸に残っていると、浸透圧が上がることで腸内が水っぽくなるので、これも下痢になってしまいます。
消化吸収されにくい糖分で代表的なものは低カロリーやシュガーレスの食品に含まれている事が多いソルビトール・キシリトール・還元水飴などといった甘味料や牛乳に含まれる乳糖です。
低カロリーだからと言って、ついつい食べすぎてしまったりするとお腹を壊してしまうかもしれないので、ほどほどにしましょう。
乳糖については五歳くらいまでは分解するためのラクターゼという酵素を持っていますが、人によっては大人になるにつれて無くなってしまうことがあります。
遺伝的にこの酵素を大人になっても持っている日本人は少なく、一般的に日本人は牛乳を飲みすぎると下痢になりやすい体質のようです。
特に冷たい牛乳は、刺激の強いものと乳糖という下痢になりやすい条件が二つも揃っているので避けたほうが良いかもしれません。
http://www.skincare-univ.com/article/009193/
https://sugar.alic.go.jp/japan/fromalic/fa_0707c.htm
http://www.biv-decodeme.jp/health/conditions-covered/lactose-intolerance.html
http://senoopc.jp/disease/lactateintorelance.html
病気
下痢が二週間以上続いたり、下痢の他にも発熱・血便・嘔吐などの症状が見られる場合は病気にかかっているかもしれません。
下痢をおこす代表的な病気には、細菌やウイルスによる食中毒・潰瘍性大腸炎・大腸がん・過敏性腸症候群などがあります。
特に、発熱や嘔吐が伴う下痢の場合は食中毒が考えられます。
細菌やウイルスによる食中毒の場合は、下痢止めの薬を使うと原因となっているものを排泄できずに回復に時間がかかってしまう事があります。
発熱などを伴う下痢は市販薬に頼らずに、早めに病院を受診しましょう。
長期間にわたって下痢が続く場合は過敏性腸症候群が考えられます。
過敏性腸症候群は炎症などの身体的な異常があまり見られないのにも関わらず、下痢や便秘を繰り返す病気です。
一般的に20代~30代によく見られ、女性のほうがなりやすいと言われています。
この病気の詳しい原因は不明ですが、ストレスで自律神経のバランスが崩れることが大きな要因の一つと考えられています。
真面目な性格であったり、悩みを抱え込みがちであったりとストレスを感じやすい人は注意すべき病気です。
また、下痢は潰瘍性大腸炎や大腸がんのような重大な病気の初期症状でもあるので、長く続く場合は単なる下痢と考えずに病院を受診するようにしましょう。
山口トキコ監修(2013)『明解!あなたの処方箋 最新版 本気で治したい人の腸の不調 便秘・下痢』学研パブリッシング.
睡眠リズム
ソースは不明ですが、睡眠リズムも腸の働きに影響があり、下痢の原因になると言われています。
自律神経の中で寝ているときに副交感神経が優位になることで胃腸が活発に働き、腸内のバランスを整えるためです。
睡眠のリズムが乱れていると胃腸の働くリズムも乱れてしまい、調子が悪くなってしまいます。
なるべく決まった時間にぐっすりと寝て、質の良い睡眠をとることで胃腸の状態を良くしてあげましょう。
下痢じゃないのにお腹がゴロゴロするとき
食べたものを消化している
お腹の音は空気と消化液が撹拌されることで鳴ります。
空腹時には次の食事の準備のために消化器官を掃除するために、食後の満腹時には胃液と食べ物を混ぜて腸に送るために、消化器官が収縮して空気や内容物を撹拌します。
なので、健康で正常に消化器官が働いてるときでも音はなるのです。
ですが、そういった音もできるだけ周りに聞こえないようにしたいというときは、背筋を伸ばして腹部の圧をさげることで音を小さくすることができます。
http://www.miyake-naika.or.jp/03_katei/otona_boumankan.html
ガスがお腹に溜まってる
下痢ではないのにお腹がゴロゴロとしているときはお腹にガスが溜まっているのかもしれません。
お腹にガスがたまると、消化器官の中で内容物を撹拌する際の空気が増えることで、音が鳴りやすくなってしまいます。
お腹にガスが溜まってしまう原因は大きく分けて3つあります。
一つ目は、ガスが出にくくなってしまっている場合です。
事務仕事などで長い時間座っていたり、ストッキングやベルトなどでお腹を締め付けていたり、腸が圧迫されて動きが鈍り、ガスが溜まりやすくなります。
できるだけ緩めの格好をするなどして、お腹を強く押さえつけないようにしましょう。
二つ目は、ガスがたくさん発生するような飲食物を摂取している場合です。
炭酸ガスを含んでいるコーラやビールなどの炭酸飲料、ガスを発生させる悪玉菌が好む高タンパク・高脂質な食事、過度な量の食物繊維などはガスを発生させやすくします。
バランスの取れた食事をして、飲み過ぎや食べ過ぎには気をつけましょう。
三つ目は、自分でも気づかないうちに空気を飲み込んでしまっている場合です。
唾液や食べ物などを飲み込むときに空気を一緒に飲み込むことで胃や腸に空気が溜まっていきます。
この空気を飲み込む回数が多くなると呑気症というお腹が鳴ったり痛くなったりする症状が起こります。
呑気症のように頻繁に空気を飲み込んでしまっているとお腹に空気がたまってしまいます。
呑気症はストレスが主な原因ではないかと言われているので、リラックスする時間を増やしてみるといいかもしれません。
また、早食いをしないようにしたり、マウスピースを装着したりすることでも改善することがあります。
http://www.kobayashi.co.jp/brand/gaspitan/factor.html
まとめ
・お腹がゴロゴロする原因には食べ物・生活リズム・日常の不安やストレスなどが関係している。
・長い期間にわたってお腹がゴロゴロしていたり、発熱等の別の症状があるときには病気の可能性があるので病院を受診する。