お腹の外から触って、腸を整えましょう
おなかの温度や硬さは、人それぞれ、毎日違います。食べたものや生活習慣で変わってくるんです。おなかは温かく、硬すぎないのがおなかの中が健康な証拠です。自分で触ることで、おなかの中を整える方法をお伝えします。
まず、おなかの中(腸)を整えるとどんな良いことがあるでしょう?
おなかの中を整えるとこんないいことがあります
- 腸内の環境が整っていると細胞の隅々にまで、きれいな血液を流すことができます
- 腸内環境が整うと便秘の解消だけでなく、免疫力が高まり、体の中の毒素が減るので、肌荒れがなくなるなど、うれしいことがいっぱいあります
- 腸内の環境を整えることで、健康でいられるだけでなく、美しさも保つことができます
腸内には膨大な数の細菌がすんでいます。善玉菌が20%、悪玉菌10%、日和見菌70%と言われています。
悪玉菌は硫化水素、アンモニアなどの有害物質をつくり、その有害物質は体内に吸収され便秘・下痢・肌荒れの原因になり、発がん性物質を作り出します。
日和見菌は、優勢な方に味方をしてしまうので善玉菌を増やしてあげないといけません。
日和見菌が、善玉菌の味方をしてくれるようにするには、酵素を多く含んだ生野菜、果物、植物性の発酵食品を食べることで腸内環境を整えることができます。
インスタントフードが多くなると悪玉菌が増えてしまいまったり、小麦粉、乳製品、動物性のタンパク質の摂取量が多いと血液がドロドロになり、アレルギーや血流が悪くなることにより冷え、肩こり、頭痛などが起こってしまいます。
朝食をしっかり摂(と)り、適度な運動と水分を摂(と)ることで腸内の環境は整う
おなかは、温かいでしょうか?おなかを触って、手のひらよりも冷たいと感じる方は、おなかの中も冷えています。おなかを温めて、腸が温まると腸が活発に動き、便秘解消、むくみ改善など体質を改善することができます。
おなかを温める方法
おなかを触って、冷たいと感じた人は、まず湯たんぽなどでおなか全体を温めます。あおむけになり膝を立てて、両手をおなかの上で組み深呼吸してリラックスします。
両手を組んだまま、おなか全体をゆっくり時計回りに円を描きます。次に両手指先を使って、おへその周りから、らせん状におなか全体をもみます。
素肌に直接行う際は、トリートメントオイルなどを使用すると滑りが良くなり、よりリラックス感が感じられます。その後、おへその周りを軽くへこむくらいの力加減でゆっくりと押していきます。
両手指先を使って、押しながら円を描きます。硬いところや痛いところがあれば、心地よいくらいの強さでゆっくりと長めに押しながら円を描きましょう。
時間は5分~10分程度で心地よい強さとゆっくりしたリズムで行うことで、身体全体が温かくなりリラックスすることができます。毎日、寝る前に行うことでより質の良い睡眠へとつながります。
この方法は、大人だけでなく、お子さんにも施すことができますので、お母さんがしてあげることで、大人と同じ作用が期待できます。
最初は、効果をあまり感じられない方でも1週間毎日続けることで、肌荒れ改善や便秘の解消などの効果を少しずつ感じてきます。
おなかを温めることで身体への効果だけでなく、精神面への効果も期待できストレスが軽減するのも感じていただけます。
これだけじゃ物足りないという方へ
腹部にあるツボを刺激して、より消化機能を高めましょう。私がおすすめするツボは、中脘(ちゅうかん)というツボです。腹部の縦真ん中の線(前正中線上)おへそから親指の幅4本上、おへそとみぞおちの中間にあります。
胃の機能を整える働きがあり、冷え、便秘、下痢、だるさ、疲れやすい、不眠などいろいろな面で効果があります。このツボを軽く押す、または、おきゅうを据えても効果が期待できます。
毎日の簡単なケアや心がけ、食生活を整えることで腸内環境が劇的に変わってきますので、皆さまぜひお試しくださいね。
腸セラピーインストラクター、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター、リフレクソロジーインストラクター
廣田美絵子
若い頃は、私自身も血行が悪く、頭痛や冷えに悩まされることがあり、薬に頼ることも多かったのですが、自然療法を取り入れていくうちに血行が良くなり、頭痛も改善しました。
『自分のからだは、自分で治そう』をモットーに、腸もみや自然療法を取り入れ、日々のケアを大切にしています。自分だけでなく家族のためにケアをしてあげたい方、お仕事として活動を始めたい方を応援しています。