弱い胃腸をサプリで強くする方法は3つもあった
いつも調子の悪い胃腸を改善するには食生活を整えて、運動をして、生活リズムを整えればいい。
そういうことがよく言われたりもしますが、分かっていても出来ないことってありますよね。
栄養のバランスとか生活リズムとか、そんなことに時間をかけられないって言う人も多いと思います。
それでも胃腸の調子は良くしたいという人のために今回は胃腸を強くできるサプリをまとめてみました。
強くする方法の種類で大きく3つに分類したので、自分に向いてそうなものから初めてみてはどうでしょうか。
粘膜を強くする
まずは粘膜を強くするという方法で胃腸を改善しましょう。
胃では食べ物を消化したり、殺菌したりする為に胃液を分泌しています。
この強い酸性を持つ胃液に胃自体が耐えられるのは粘膜があるからです。
しかし、胃液が過剰に分泌されたり、ストレスなどで胃粘液の分泌が減ったりすると、胃に強い刺激が与えられて胃潰瘍や胃炎の原因になります。
ムチン
ムチンは粘膜の元となる成分で、粘膜の保護や免疫の向上が期待できます。
レンコン・モロヘイヤ・山芋などのネバネバした食べ物に多く含まれているので、それらをもとに作られたサプリメントがいいでしょう。
特にモロヘイヤは王様の食べ物と呼ばれるほど豊富な栄養が含まれているので、モロヘイヤのサプリメントはおすすめです。
キャベジン
キャベジンはビタミンUとも呼ばれ、胃粘膜の修復を促進することで粘膜を保護します。
ビタミンUという名前もラテン語で潰瘍を意味するulcusから取られたというくらい潰瘍に効果があると言われています。
キャベツなどのアブラナ科の植物に多く含まれています。
これが入っているものは、医薬品になりますが、キャベジンコーワαが有名です。
しかし、医薬品なので常飲するのではなく症状のひどいときに用法・容量を守って飲むようにしましょう。
ビタミンA
ビタミンAは粘膜の材料となる栄養素で、粘膜を維持するのに役立ちます。
粘膜以外にもガンの予防や視覚機能に大事な栄養素であり、ビタミンAのサプリメントはいくつか売られています。
しかし、過剰に摂取した場合、吐き気・目眩・肝臓の異常などといった様々な症状が発生する恐れがあります。
厚生労働省の食事摂取基準(2015年)によれば、成人では摂取上限が2700μgとなっています。
また、同基準によれば推奨摂取量が成人男性で850μg、成人女性で650μgであり、摂れば摂るほど良いものでもないので適度な摂取をするようにして下さい。
βカロテン
βカロテンはビタミンAが体内で足りなくなった時に必要な分だけビタミンAに変換されるプロビタミンAと呼ばれる物質です。
ビタミンAの代わりにβカロテンを摂取すれば必要量だけビタミンAになるため、ビタミンA過剰摂取のリスクを避けることができます。
βカロテンはしそ・モロヘイヤ・人参などに多く含まれています。
βカロテンを主に含んでいるサプリメントには大塚製薬のネイチャーメイドベータカロテンなどがあります。
また、モロヘイヤを元にしたサプリメントであれば上のムチンと併せて摂取することができます。
消化を助ける
次に消化を助けることで胃腸の調子を良くしましょう。
胃腸の消化・吸収を助けてあげることで負担が減り、胃腸の酷使を避けることができます。
ジアスターゼ
ジアスターゼはでんぷんの消化を助ける酵素です。
大根や山芋などに多く含まれていて、消化を助けることで食べ過ぎなどによって胃が疲弊するのを防ぎます。
酵素サプリメントや大根などをもとに作られたサプリメントに入っています。
慢性的に胃が持たれている感じがある方などにおすすめです。
硫化アリル
硫化アリルの一種であるアリシンはビタミンB1の吸収を助けたり消化液の分泌を促したりして消化を助けます。
にんにく・ネギ・玉ねぎなどに多く含まれていて、玉ねぎをもとに作られたサプリメントがいくつもあります。
消化を助ける以外にも血液をサラサラにする効果もあるのでそういったことが気になる方にもおすすめです。
腸内環境を整える
最後に腸内環境を整えて胃腸を強くしましょう。
腸内には多くの細菌が住んでいて、それらの細菌がバランス良くいることで腸は健康に働くことができます。
腸内にいる細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌のいづれかに分類されます。
それぞれの菌の役割や理想的な比率などの話は色々あるのですが、良い腸内環境を作るためにとりあえず覚えておかないといけないことは善玉菌が悪玉菌よりも優勢な環境を作ってそれを保つことが大切ということです。
そのためには善玉菌を増やすことを日頃から意識する必要があります。
ここでは善玉菌を増やせるサプリメントについて説明していきますが、もっと詳しく腸内環境について知りたい方は以下の記事を御覧ください。
ビフィズス菌・乳酸菌
ビフィズス菌や乳酸菌は善玉菌の一種です。
ヨーグルトなどのパッケージで乳酸菌の文字を見かけたことのある人も多いでしょうし、乳酸菌飲料というものも売られています。
善玉菌の摂取には生菌と死菌という二つの種類があります。
死菌だと意味が無いのではないかと思われるかもしれませんが、腸内環境の改善は生菌でも死菌でもできます。
生菌の場合は菌が腸内で定着して腸内の善玉菌が増えるのに対して、死菌の場合は死菌が町内にいる善玉菌の餌になることで腸内の善玉金が活性化して増えます。
なので、乳酸菌サプリと言われてるものから自分が使うものを決める基準は生きたまま腸内に届くかよりも、自分に合っているかということです。
実際に試してみないと自分に合っているかはわかりにくいものですが、乳酸菌サプリに関しては二週間以上試してから自分に合っているかどうか判断してください。
腸内環境の改善は一朝一夕ではできません。
自分に合ったものを見つけたら、それを継続して使用するようにしましょう。
もちろんそのためには自分が買い続けられる値段であるかも大事なポイントですね。
オリゴ糖
オリゴ糖は死菌と同じように腸内の善玉菌の餌になります。
生きたまま乳酸菌を腸に届けるという方法と善玉菌にエサを上げて活性化してもらうという方法の2つを両方出来れば効果的だろうという考えからか乳酸菌サプリに入っていることも多いです。
オリゴ糖は基本的には体にいいですが、取りすぎると逆に下痢などの原因になるので適量を心がけましょう。
一般的には3~10gが一日の摂取目安量と言われています。
また、善玉菌の活性化には少量を何回かに分けて摂取するのがいいようなので、少しずつ摂るのがいいかもしれません。
サプリの正しい摂取方法
さて、ここまで胃腸を改善できるサプリメントについて話してきましたが、サプリメントも使い方次第で毒にも薬にもなります。
そこで、最後にサプリメントの正しい摂取方法について簡単に説明します。
飲み方
サプリメントは医薬品ではないため、飲むタイミングが指定されていないことが多いです。
ですが、ここで紹介したサプリメントは基本的に食後30分以内に飲むのがいいです。
食後に飲むことで食べ物と同じタイミングで消化吸収できるからです。
また、乳酸菌サプリメントの場合は、食後に飲むことで胃酸が弱まっている時に胃を通過することができ、菌が生きたまま腸に到達しやすくなります。
そして、サプリメントを飲むときは絶対に水で飲むようにしましょう。
お茶やコーヒーなどで飲んだり水なしで無理に飲み込んだりすると、上手く栄養を吸収できなかったり食道が荒れてしまったりする原因になります。
また、適切な量飲むようにして下さい。
基本的に飲めば飲むほど調子が良くなるというサプリはありません。
前述の通り、ビタミンAは過剰摂取でいくつもの症状を引き起こす原因になります。
他のものも、飲みすぎたことで下痢になったりするなど、良くない症状を引き起こすことになるので、適量を心がけましょう。
なお、妊婦の方はサプリメントを飲む前に、病院などで相談してから飲むようにしましょう。
また、医薬品や処方薬に関しては、説明書や薬剤師の説明に従って下さい。
他の薬との併用
基本的に他のサプリメントとの併用はできますが気をつけないといけないことがあります。
サプリメントに含まれる成分が重複して過剰摂取になっていないかということです。
既に書きましたが、過剰摂取は良くないので、複数のサプリを飲む際には成分が重複していないかよく確認しましょう。
処方薬を飲んでいる方は薬の作用に影響が出ることがあるので必ず医者に相談してから飲むようにしましょう。
アレルギー
サプリメントにアレルギーの原因物質が含まれていることがよくあります。
体調を良くするためにサプリを飲んでアレルギーになっては意味が無いので購入前によく確認するようにしましょう。
乳酸菌サプリメントに関しては以下の記事にアレルギーの話がまとめてあります。
まとめ
胃や腸に関わるサプリメントだけでも色々な種類があったかと思います。
ビタミンなどに関しては単体のサプリメントではなく、幾つかのビタミンや成分の入っている青汁や複数の野菜を元に作られたサプリメントを使うのがいいかもしれません。
大塚製薬のマルチビタミン、野菜酵素、青汁と21種の野菜などがあります。
今回はサプリメントについて書きましたが、サプリメント以外の胃腸の改善方法を知りたい方は以下の記事を御覧ください。
https://hfnet.nih.go.jp/
http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365297.htm
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/mucin/