腸内フローラを改善すると肥満にも効果あり?

腸の調子が悪くなって便秘が続くとおなかが重たくなって痛くなりますよね。

それだけではなく肌荒れがひどくなり、口臭や体臭が悪化することもあります。

便秘が続いていると体重もどんどん増えてしまいますが「便秘薬で便を出せば、体重は元に戻るから大丈夫」と思っていませんか?

腸の状態と肥満にはさまざまな関係があります。その便秘が治っても体重は戻らないかもしれませんよ?

便秘で増えた体重は、便を出しても戻らない?!

腸が正常に働いていると、ぜん動運動と呼ばれる動きによって食べ物が排出されます。

便秘の状態はその機能が弱まっているので、なかなか食べたものが身体の外に出ていきません。

腸の中に不必要に長く食べ物がとどまることによって、本来必要な量よりも多く栄養を吸収してしまうんです。

栄養を余計に吸収するということは同じものを食べても普通の状態よりも太ってしまうということですね。

それだけではなく、腸の中に長くとどまった食べ物はだんだん腐っていってしまいます。

腐敗した食べ物からは毒素が生まれ、腸を通して全身へ毒素が回ります

そうなると疲れやすくなったり、肌荒れが起きたりと不調が起きるだけではなく、代謝が落ちてしまうのです。

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代謝が落ちるということも消費エネルギーが減るために太ることにつながりますよね。

つまり便がたまっていることで増えていると思った体重は、本当に太ってしまって増えている可能性が高いんです。

「太る腸内フローラ」があると、どんどん太る

同じものを食べても太りにくい人っていますよね。

生まれ持っての体質の差や筋肉量の違いもありますが、現状で太っている人のほうが太りやすいと言われています。

その理由は腸内フローラかもしれないのです。

ある実験で、痩せている人の腸内フローラと太っている人の腸内フローラを取り出して、普通体型のマウスに移植したところ、太っている人の腸内フローラを移植されたマウスだけが太ったそうです。
(ワシントン大学のJ・ゴードンによる実験。2006年に実施)

つまり太っている人がさらに太るという、悪循環の原因の一つが腸内フローラの質が悪くなっていることのようです。

良い腸内フローラというのは善玉菌がたくさんいる状態です。

太っている人に存在する「太る腸内フローラ」は善玉菌が少なくなって悪玉菌が増えています。

それにより腸のぜん動運動が悪化して栄養吸収が過剰になります。

これは便秘で太る仕組みと同じですから、結局は便秘の人も「太る腸内フローラ」を持っていることになるんですね。

便臭がキツくなってきた人は「太る腸内フローラ」を育ているかも

「太る腸内フローラ」を持っている可能性があるのは、便秘の人や太っている人だけではありません。

腸内フローラのバランスが崩れて悪玉菌が増えてくると、腸内に食べ物がとどまりがちになるので腐敗が進みます。

腐敗した食べ物からはアンモニアや硫化水素など悪臭の元となる物質が生まれてしまうんです。

それによって便臭やおならのニオイがキツくなってしまうんですね。

これがさらに悪化すると口臭や体臭までもがキツくなります。

赤ちゃんの便が臭わないのは悪玉菌がほとんどいないからです。

さらに腐敗物からは発ガン性物質が生まれてしまうこともあります。

便臭は早い段階で腸内フローラのバランスが崩れていることを知るためのバロメーターとなります。

本格的に「太る腸内フローラ」ができてしまう前に、食生活を整えて腸内フローラのバランスを元に戻してあげるのが、肥満防止への一歩です。

最近便臭がキツくなったと感じる人は要注意ですよ。

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楽しみながらたべれば、肥満も解消される

また「楽しみながら食事をすると肥満も解消される」という面白い話もあります。
一体これはどういうことなんでしょう。

簡単に言ってしまえば、カロリー消費量の高い食べ方が「おいしいと感じながら食べる」ということです。

同時に「大好きな人と食べる」「ニコニコ食べる」と効果も抜群だそうです。

なぜ「おいしいと感じながら食べる」のがいいのか、腸内細菌の第一人者である藤田紘一郎先生は次のように語っています。

「おいしい」「いい香り」と味覚・嗅覚などの感覚が刺激されると、交感神経が刺激されます。

交感神経は、体内環境を整える自律神経の一つで、自律神経には活動の神経である交感神経と、急速の神経である副交感神経があり、両者は拮抗(きっこう)して動いています。

交感神経が刺激されると、ノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。

ノルアドレナリンは、交感神経の神経伝達物質で、このホルモンが分泌されると交感神経は活動的になり、エネルギーの消費量が増すと同時に、褐色脂肪細胞の脂肪燃焼を誘導します。

こうなると、食事をしながらも脂肪の燃焼率がぐんぐん高まります。

「腸をダメにする習慣、鍛える習慣」より

逆にまずい!と思いながら食べるとエネルギーの消費量が最小限になり、脂肪を蓄えることになります。そう、太りやすい食べ方になるそうです。

楽しく食べるか、そうでないかでそんなに効果が違うなんて驚きですよね!

確かに以前私も、「楽しむときは体いっぱいに楽しめ」というのはいわれたことがあります。

というのも、そうすることで楽しいプラスの感情を最大限に受け取ることができるからです。

逆にうれしい時に、うれしさをいっぱいに感じなかったら、うれしい気持ちを十分に受け取ることができず、本当はうれしいのにそこまでうれしくないって感じるようになるそうです。

人間って本当不思議ですね。
今後またいろいろ解明されていくんでしょうね。(遠い目)

話が少々ずれましたので、まとめに行きたいと思います!

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まとめ:腸内フローラを正常化して、肥満を解消しよう

どうやら「太る腸内フローラ」を持っている状態を解消できれば、肥満も解消することができそうですね。

たくさん水を飲んで、運動をして、野菜もたくさん食べているのに便秘が続いている。

あとは楽しく食べること。痩せないという方は、腸内フローラのバランスを意識した生活に変えてみると今の状態から抜け出せるかもしれません。そして食べ方を改善してみる。

一般的に便秘対策や痩せるために摂られている食事は、野菜を中心とした、カロリーの少ない食事だと思います。

しかし良い腸内フローラを育てるには、その食事内容では不十分です。

発酵食品を取り入れることによって良い腸内細菌自体を増やすことや、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維をたくさん摂ることが大切です。

さらに、良い腸内フローラを育てるためには野菜だけではなく、肉や魚、炭水化物もバランスよく食べることが必要となるのです。

ただし肉類は脂身を避けるようにしてください。

脂身は悪玉菌を増やして「太る腸内フローラ」を育ててしまいます。

そしてダイエットによってストレスを感じないようにすることも大切です。

人はストレスを感じると善玉菌が減って悪玉菌が増えてしまい、腸内フローラのバランスが崩れてしまいます。

良い腸内フローラを育てる生活を楽しむことができれば、ダイエットもうまく行って肥満にも効果があるのではないでしょうか。

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