50歳をこえて腸内環境を整えたい人は肉を食え!

年齢を重ねると人は肉を食べなくなります。

「若いころはあんなに好きだった肉も今は全然食べたくない」

そう感じている人も多いのではないでしょうか?

実際、厚生労働省の『国民健康・栄養調査』によると、肉の消費量は年齢とともに下がっていることがわかります。

FireShot Capture 25 - 食肉の消費動向について|農畜産業振興機構 - https___www.alic.go.jp_koho_kikaku03_000814.html

図 年齢別肉類の摂取量
出典元URL:https://www.alic.go.jp/koho/kikaku03_000814.html

「でも年齢を重ねて肉を食べると胃がもたれるから、肉を食べなくなるのは、自然なプロセス」

こう考えてはいないでしょうか?

また
「肉は体に悪い」
「肉を食べると腸内環境が悪化する」
のように、肉に関して漠然と悪いイメージを持っている人も多いような気がします。

このようなイメージも手伝って、年齢を重ねると肉を積極的に食べなくなるのかもしれません。

しかし、肉は非常に重要で、特に50歳をこえた方にこそ食べてもらいたい食材なのです。

なおこちらの記事は
腸の大掃除で病気は勝手に治る(藤田紘一郎先生)
腸をダメにする習慣、鍛える習慣(藤田紘一郎先生)
腸内環境が危ない – Tarzan No. 669 – マガジンハウス
を参考にしております。

腸内環境を整える方法などもくわしく載っているので、ぜひ読んでみてください。

人間の細胞膜はコレステロールでできていた!

人間の体は60兆もの細胞でつくられています。

それらの細胞が問題なく機能しているのは、細胞膜につつまれているからです。

その細胞膜をつくっているのが、実は肉などに含まれるコレステロールなのです。

「コレステロールが動脈硬化の原因」は間違った認識

人間の体内にはコレステロールを分配する役割を担っているLDLコレステロールというものがあります。

これがたまると動脈硬化を引き起こすと信じられています。

しかし、この考えには重要な部分が省かれています。というのも、LDLコレステロールが体に害をなすのは、活性酸素と結びついて、過酸化脂質に変化した場合のみです。LDLコレステロール自体が悪いわけではありません。過酸化脂質がしんに悪玉と呼べるものなのです。

したがって、気をつけるべきことは、活性化酸素の害をできるだけ抑えることです。肉を食べではいけない、ということではありません。むしろ肉を食べないと体に必要なコレステロールがとれないため、健康によくありません。

最新の研究でわかったコレステロールをとることのメリット

コレステロールを摂取することがむしろ健康につながるのではないかということを示唆する以下のような研究結果もいくつかあります。

近年、「コレステロール値が高いほど死亡率が低い」という大規模な研究や、「コレステロールを下げる薬を服用しても、心臓病予防効果は見られない」とする海外報告が相次いでいます。日本脂質栄養学会も「コレステロール値は高いほうが長生きする」との指針をまとめています。

出典元:「腸をダメにする習慣、鍛える習慣」
(著者:東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎先生)

このようにコレステロールをとることの肯定的な意見もあるのですから、「コレステロールは健康に悪い」というイメージは誤りだということがわかります。

50を過ぎたら肉を食べなければいけないワケ

50歳を過ぎると、人間の体は生殖機能が衰え、長生きするための体に変わっていきます。50過ぎあたりから性ホルモンの分泌量は大きく減り、老化が加速します。そうなると外から補う必要が出てきます。性ホルモンの原料は他でもなく、コレステロールです。したがってコレステロールを補うために肉を食べる必要があるのです。

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肉類は腸内環境との相性がよくないのか

肉はフィトケミカル入りの野菜と一緒に

これまで肉を食べることの重要性を述べてきましたが、だからといってもちろん食べ過ぎていいわけではありません。肉類の過食は、腸内環境を悪化させ、免疫力低下やガンなどのいろいろな支障をきたします。

しかし、肉を食べることが悪いわけではなく、むしろ問題は十分な野菜を摂取できてないことにあります。

厚生労働省の『平成24年度国民健康・栄養調査』では日本人の野菜摂取量は全体で290 g 以下だと報告しています。これは推奨される摂取量である350gを下回っています。

肉の食べすぎよりもこっちの方が問題です。肉を食べるときは野菜を一緒にとることを心がけてください。

そしてそのとき注意してほしいことは、「フィトケミカル」入りの野菜をとることです。

フィトケミカルとは、

  • 緑黄色野菜
  • 海藻類
  • キノコ類

などに含まれる

  • 香り
  • 苦み
  • からみ成分

のことで、健康維持に良いと注目されている化学物質です。

フィトケミカルの例としては、ブドウや豆類などに含まれるポリフェノール、ニンニクなどに含まれる硫黄化合物、ホウレン草やトマトなどに含まれるテルペノイドがあります。

こういわれても他にはどの食材にフィトケミカルが多いのかよく分かりませんよね?藤田紘一郎先生は、

フィトケミカルを多く含む食品は、「色が濃く、香り・からみ・苦みの強い野菜と、海藻類とキノコ類」と覚えていただいてもけっこうです

とおっしゃってます。

フィトケミカル入りの野菜を上手にとって肉食生活を送りましょう。

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まとめ

いかがでしたか?肉はあまり食べたくないと感じている高齢者に、少しでも肉を食べることの大切さがわかっていただけたら幸いです。

健康を維持するためにできれば週に2~3回は肉を食べましょう。

その時にはフィトケミカル入りの野菜と一緒に食べることを心がけてみてください。

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