【便秘で体調不良?】吐き気は溜まっている証拠。4つの改善点
便秘だけでもつらいのに、さらに吐き気を伴う時があります。
特に、忙しいとき、頑張らないといけないときに吐き気を伴う便秘になるという方が多いようです。
こうなるともうトイレに行っても地獄、行けなくても地獄、つらいですよね。
じつはこの症状、ただの体調不良と思っていては危険です。
便秘と吐き気が併発したら、体内からSOSサインが出されている状態だと思って下さい。
あなたが手遅れになる前に、「どうして便秘で吐き気が起こってしまうのか」、「どうやって改善すればいいのか」について、サルでもわかるように説明させて頂きます。
記事の目次
便秘で吐き気は腸内が毒ガスで充満状態!見過ごしていると死に至ることも!?
吐き気は胃からおきます。
胃と腸は消化器官として繋がっているので、腸の不調が胃にやってくるのも全く不思議ではありません。
つまり、便秘で吐き気が起こるのは不可解な現象ではないということです。
便秘で腸に便が溜まってしまっている状態では、食べたものが消化できないまま胃の中をぐるぐる回ってしまい、吐き気を起こします。
「おいおい、渋滞して前に進めないよー」という胃の叫び声が「吐き気」なのです。
さらに悪いことに、腸の中に便が溜まって長時間立つと有毒ガスが発生してきます。
このガスが腸内に充満し、胃のほうにも上がってくることがあります。
またガスが血液に入り込み体内を巡ってしまうことによっても吐き気、めまい、ひどくしたら意識を失って倒れてしまったりするんです。
つまり、便秘により吐き気が起こっている場合はすでに腸がしっかり機能できていない危険サインが出ているということですね。
まだ吐き気で済んでいるうちはラッキーなんです。
自分の身体の中が毒ガスで満ち満ちているなんて、どれだけヤバい状態かわかって頂けるかと思います。
そんな危険サインは、理屈をしっかりと理解して状況をしっかり受け止めて、腸の機能を回復するためにで適切な措置を取ることで対処する事が重要です。
「便秘で命を落とさないため」に、すぐに実践できる4つの方法を押さえておきましょう。
①腸自体を運動させるために「食べ物」と「運動」を意識してみて
腸は体内の消化器官ですが、私たちの体と同じで運動不足が続くとすっかり鈍くなり動けなくなってしまいます。
例えば、ダイエットなどのために、しっかり固形物を食べない生活が続いたり、アルコールを飲みすぎが続いていると腸はどんどん動かなくなってしまうんです。
ずっとデスクに座っている仕事、立ち仕事の人で運動不足の人も同様で腸の動きが悪くなります。
根の詰め過ぎは腸にも出てくるんです。思い当たる方はすぐに改善が必要ですよ。
腸をしっかり動かすためには、乳酸菌、繊維質を含む食品とともに穀物類などで作る固形物をしっかり食べるようにして腸の活動を活発化させる必要があります。
食品としては、こんにゃく、イモ類、グラノーラなどがお勧めです。
腸を動かすためには適度な運動も欠かせません。
1日10分ほど、速足で足をしっかり前にだし腕を振りながら歩くだけでかなりの効果があります。
また、腹筋を鍛えることで腸の動きがよくなるという報告もあります。
簡単な運動でいいんです。少し腸の周りに負荷をかけてあげるイメージを持つことが重要です。
②自律神経を整えれば腸の働きは劇的に改善される!
自律神経の働きが低くなったため、腸の動きが悪くなり便秘になってしまうこともあります。そういう場合には自律神経を整えることで便秘、吐き気を共に解消することができます。
自律神経の働きが悪くなる原因の一番はストレスですね。
「最近、明らかに忙しすぎる」「ストレス自慢をしたいくらい溜まっている」「なんだか精神的にシンドイよ」。
そういう状態は危険信号です。
精神的ストレスと肉体的ストレス。あなたはどっち?
人間が感じるストレスには2つのタイプがあり、精神的に感じるストレスと、体が感じるストレスの両方があります。
思い悩むことがある、やらなければいけないことが多すぎて頭の整理ができない、などで感じるのは精神的なストレスです。
また逆に精神的には充実しているように感じても、忙しくて十分な睡眠がとれない、体を休めていないなどが続くと、体がストレスを感じてしまいます。
自分の生活習慣をもう一度見直し、必要な休息を取るようにしましょう。
また、お風呂にゆっくりつかる、甘いものを食べるなど自分にご褒美をあげたり、心身ともにリラックスできる時間を取ることで自律神経の働きを整えることもできます。
「疲れたな」と感じたら、思い切って休む勇気も必要なんです。
自律神経が「もう、疲れたよー」とサインを送っている状態が「疲労感」ですから、そのサイン、見逃しちゃだめですよ。
③便秘と吐き気は重大な病気も疑って!死なない為には早めの検査が鍵
また、便秘と吐き気が実は腸の病気のサインであるという場合もあります。例えば腸閉塞や腹膜炎などがあります。
これらは同時に腹痛、発熱を伴うことが主ですが、初期症状として感じるのが便秘と吐き気だけだったなんて人も多いので怖いですよね。もしかすると、と思う場合は早めに病院に行き診察を受けるようにしてください。
「あんた大げさで、すぐに病院に行くよね」と笑われたって良いんです。
大体、出口が何らかの問題を抱えているからこそ便秘の症状は出てくるわけですから、そこの部分の点検に病院にいくのは、当然のメンテナンスです。
また、常日頃から便秘で吐き気があることも日常茶飯事、という状態では腸疾患を患った場合発見が遅れる原因になります。
できるだけ健康な腸生活を送り、何らかの疾患がある場合いち早く異常に気付けるような状態を目指したいですね。
「便秘で死んだ」なんて言われてしまうほうが末代までの恥です!
④梅干しのスーパーパワーで吐き気を鎮めるのも一案!
腸の動きをよくすることはもちろん重要ですが、一朝一夕に効果が表れないこともあります。すでに、吐き気を感じてしまったならどういう対策をできるかを覚えておくと助けになります。
運動も大事、ストレスもためない、食事も気を付ける、時間があるなら医者に行く。これが何より大事ですが、「今の吐き気を何とかしたんだ」という声も理解ができます
便秘からくる吐き気に有効な食べ物は、ズバリ梅干しです。
一般に吐き気を感じるときは酸っぱいものを食べるとよい、という定説があるのですが、酸っぱいものの中でも梅干しは劇的に有効作用をしてくれます。便秘の吐き気への戦闘力はハンパありません。
梅干しのクエン酸は腸に働きかけ腸内環境を整えてくれる効果もありますから、即効性のある有効食品です。覚えておいて損はありません。
ちょっと手間をさけるならば、直絞りのリンゴジュースも効果的です。
リンゴにはペクチンという物質が含まれており、吐き気を鎮めてくれると同時に、腸の運動を改善させる食物繊維を摂取することができるので一石二鳥ですね。
ただでさえ辛い便秘です。
しかも、吐き気が伴えば命の危険もある怖い「症状」、それが便秘なのです。
しっかりした知識と対策を身につけて、末代までの恥をかくなんてことのないようにしてくださいね!
この記事の筆者
深山佳代(仮名)
1978年生まれのアラフォー主婦。
若いころから便秘持ちで食事改善、漢方、ツボ押し、薬など、トライした改善方法は数知れず。
便秘に「苦しむ」「悩む」「だから調べる」を繰り返しているうちに、専門家も真っ青な便秘への知見を身につける。
元の趣味はネイルだったが、悲しいかなトイレ周りの環境を快適化させるのが現在の趣味に。
この世からなくなった生きていけないものは「ウオッシュレット」。TOTOの株主。