過敏性腸症候群(IBS)ガス型、下痢型と生きていく21歳の体験談

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あなたは過敏性腸症候群という病気をご存じですか?

この病気にかかると、おなかにさまざまな負担がのしかかり日常生活を送るのが困難になります。

私は15歳のときに過敏性腸症候群にかかり、現在もこの病気と向き合いながら生活しています。

発病当初は原因や対処方法はわからず、常に自分のおなかを心配する日々を送っていましたが、今は自分にあった対処方法や予防に気をつけることによってだいぶ症状が緩和されるようになりました。

体験者の情報
名前:伊藤涼(仮名))
年齢:21
性別:男性
病気歴:7年
職業:学生
過敏性腸症候群のタイプ:ガス型 下痢型

きっかけは「なぜかおなかの調子がおかしい」

私が過敏性腸症候群を発症したのは中学3年生の秋ごろでした。
朝起きた時は何もなかったのに、学校へ行き授業が始まると腹痛やおなかの張りに悩まされるようになったのです。

そういった症状が増えるたびに、今日もまたおなかが痛くなるのではないかということを考えるようになり状況は日々悪化していきました。

それまでおなかの調子が慢性的に崩れるという経験をしたことがなかったので当時はかなり困惑したのを覚えています。

内科に相談へ行きましたが、特に異常はありませんと言われ帰されてしまい途方にくれました。

家族に相談しても腹筋を鍛えろ、といわれる始末

お医者さんが異常なしという判断をするのは割と必然的なことで、過敏性腸症候群は腸に穴が開いたりなどというような目に見える病気ではありません。病院に行っても原因がわからないまま帰されてしまうということが多々あります。

家族に相談してみても、腹筋が足りないから筋トレしろなどといわれる始末でした。
私が過敏性腸症候群であるという自覚を持ったのは発症してから2カ月後のことでした。

ある日インターネットでおなかの病気について調べていると、自分とまったく同じ症状の病気を見つけました。それが過敏性腸症候群です。

私が発症したのは2008年で、この病名はまだあまり知られていませんでしたが、最近ではNHKで特集が組まれたりして割とこの病名も広まっているようですね。

過敏性腸症候群で苦しんでいる人たちは、まずこの病気について知ってもらいたいと切に思います。というのも、過敏性腸症候群は病気の要因に気づかなければ対策をとるのがかなり難しいからです。

人にわかってもらいにくい過敏性腸症候群

私が過敏性腸症候群を経験してつらいと思ったことは症状自体に関してはもちろんですが、先ほど書いたように人にわかってもらえないという点です。

風邪のように熱でも出ればわかってもらえるのでしょうが、いかんせん過敏性腸症候群はそういった病気の目印のようなものが一切でません。

ゆえに、他人には症状のつらさがわかってもらえず、なまけている、サボっているというような目で見られることもあります。

私が発症したころは対策方法がなかったので、本当につらくなったときは授業中に保健室へ行ったり学校を休んだりしていました。

受験も控えていましたし、本当は授業にも集中したいし学校にも行きたいという気持ちがありました。しかし、周りからは特に悪いところもないのにサボっているという風に見られてつらかったです。

そんな中、私を勇気付けてくれたのはインターネットの存在でした。
インターネット上には過敏性腸症候群を患っている人たちの体験談や対策方法がたくさん書かれており、苦しんでいるのは自分だけではないんだという気持ちになれただけでもかなり楽になりました。

不十分な睡眠と不規則な食生活が発症の原因

発病当初は、なぜ自分がこの病気にかかってしまったのだろうと疑問に思っていましたが、今思えばその原因となるようなことをいろいろしていたなと感じます。

上記した通り、私は中学3年生の秋にこの病気になりました。中3の秋といえば、2年半の部活生活から解放され高校受験にシフトチェンジする季節です。

当時の私は学校から帰ると仮眠をとり、夜になると塾へいき、塾から帰ってから夕飯を食べて深夜までを自由行動にあてるという生活を送っていました。
この生活の中には過敏性腸症候群を発生させる原因が二つ含まれています。

①一定の時間に睡眠をとっていない

当時、自分は夜のほうが集中できるという考えるを持っており、夕方に寝て深夜まで活動するという生活を送っていました。

部活をやっていたころは、きちんとした生活リズムを作らなければ練習中に疲労で倒れてしまうのでこのような生活を始めたのはちょうど秋ごろのことです。

体内時間を無視した生活は自律神経が乱れる原因となります。
自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなり緊張状態を調節することができずに内臓へ負担をかけてしまう
のです。

②夜遅くに食事をとっている

当時は塾が19時から22時まであったので、いつも22時以降に夕食をとるという生活を送っていました。

このような食事の取り方は、胃腸に負担をかけることとなってしまいます。
人は食べ物の消化に4時間は時間をかけるといわれています。

つまり19時にとった場合、23時には消化を終え、睡眠中は胃腸を休めることができます。

しかし22時以降に食事をとってしまうと、消化活動が深夜にまで及び、胃腸が十分な休みをとるまえに朝食の消化を始めるという事態に陥ってしまいます。

そうなると胃腸が消化不良などの異常を起こしてしまうのは必然ともいえます。
つまり当時の私はいつ過敏性腸症候群がやってきてもおかしくないような生活をしてしまっていたのですね。

しかし時すでに遅し、一度過敏性腸症候群にかかってしまうとそれがトラウマ(心的外傷)化してしまうので完全に治すということは難しいです。

心の中で意識していなくても、なんとなく脳が覚えているので以前腹痛に悩まされたようなシチュエーションになると突然おなかがいたくなるということが多々あります。

私の場合は初めての発症が秋だったためか、夏が終わって気温が下がってくると過敏性腸症候群の症状が徐々に出始めます。
こればかりは、もううまく付き合いながら生きていかなければならないと割り切ったほうがいいのかもしれません。

しかし、中学3年生のときに発病し現在大学4年生で私は約7年間この病気と付き合ってくるとさまざまな対策方法や予防方法を駆使してかなり症状を抑えることができるようになりました
ここでは私なりの過敏性腸症候群の症状を抑える方法をご紹介したいと思います。

症状を抑えるためにやるべきこと

①規則正しい食事と睡眠

これが1番効果があります。決まった時間に食事をとり、十分な睡眠を規則正しくとると精神的にとても安定します。

心が安定すると、外へ出たときも変に緊張したりすることがなくなるので必然的におなかへの負担も減ります。

ただ注意してもらいたいのが、ただやみくもにたくさん睡眠をとれば良いというわけではありません。決まった時間、特に10時から2時の間にはできるだけ睡眠をとれるように早寝を心がけることが大切です。

夜遅くに寝て昼間に起きるという睡眠方法だと長時間睡眠をとってもあまり効果はありませんのでご注意を。

②自分にあった整腸剤を携帯する

いろいろな整腸剤を試してみると、これが自分に1番あっているなというものが見つかると思います。それを常に携帯するようにしましょう。

ここでいう携帯とは、外出時に常に飲むというのではなくお守りとしてもっておくという意味です。もしおなかの調子が崩れてもこれを飲めばある程度回復できるという気持ちがあるのとないのとでは心配の度合いがかなり違ってきます

また、薬は何度も使用すると体に耐性がついて効果が薄くなってしまいます。基本的にはお守りとして使い、本当にどうしようもないというときのみ使うようにしましょう。

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③自律神経訓練法で心を落ち着ける

自律神経訓練法は、体をリラックスさせる方法の一つでやり方は以下の通りです。

  • 椅子に腰掛け全身の力を抜く
  • 心の中で「右手が重たい」と数回つぶやく
  • 右手が重くなる感覚を感じたら今度は左手、右足左足も同様に行う
  • 今度は心の中で「右手が温かい」と数回つぶやく
  • 温かさを感じたら左手、右足左足も同様に行う
  • 全身が温かくなるのを感じたら両手足に力を入れ大きく伸びをする

簡単な動作ですがこれだけでも自律神経を整える効果はとてもあります。
おなかと心は密接に関わっているので、心を落ち着けることはおなかを落ち着けることにつながります。

自律神経訓練法は簡単なものであれば職場や学校で行うことも可能です。
会議などの緊張する場面の直前に行うだけでもかなりの効果が見込めます。

④トイレの場所を事前に確認しておく

トイレの場所を事前に把握しておくことは⑵と同様に安心感を得ることができます。
場所に加えて、人が少なくいつでも入れそうなところまで把握できていればなお良いです。

⑤環境を変える

これは人によっては難しいことかもしれません。職場や学校をいきなり変えることはかなり勇気がいります。上に書いたように、過敏性腸症候群は一種のトラウマ(心的外傷)のようなものなので環境をかえることで症状が緩和することがあります。

私の場合は、初めて発症した中学校を卒業して高校に入ると自然と症状が軽くなりました。もしリスク無く環境を変えられるというような状態であれば変えてみるのも一つの手段です。

⑥おなかの弱さを公言しておく

職場や学校などで、あらかじめおなかが弱いキャラを作っておくというのも一つの手です。
そうすれば頻繁にトイレに行くのもネタとして使うことができ、周りの目がつらくてトイレに行けないといったような事態を回避することができます。
気持ち的にもかなり楽になるのではないでしょうか。

私が実際に行っている五つの対策方法

ここでは私が実際に行っている対策について詳しくご紹介したいと思います。

①7時間以上睡眠

やはり睡眠は大事です。
曜日によって眠れる時間帯というのは微妙に変化しますが、基本的に0時前後就寝、8時間前後起床を心がけています。

②外出の予定がある朝に発酵食品を食べない

キムチや納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は腸に良いものとしてしられていますが、これらの食品は消化を積極的にしすぎて下痢やガスの発生を誘発させる効果もあります。

休みの日などはたくさん摂って腸内環境を清浄化してほしいところですが、外出時はそうもいかないので一切摂らないようにしています。

その他にも、牛乳など人によっておなかを壊しやすい食材というのは存在するので自分のおなかが苦手な食材を知っておき、大事な日には一切口にしないようにしましょう。

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③朝食を必ず摂る

昼食や夕食を抜かすことはたまにありますが、朝食は必ず摂るようにしています。朝食は眠っている胃腸を起こすためにも大切な行為です。

朝食を摂らなければ胃腸が眠ったままで働いてくれず便秘の原因となってしまいます。便秘は同時に過敏性腸症候群の症状の危険度を高めるものとなりますので朝食は摂るようにしましょう。

下痢になるのが怖いから朝食を摂らないという方がいますが、それは逆効果です。

④ガロール常備

私が最も自分のおなかに合っていると感じた整腸剤はガロールでした。
この薬は成人1回5錠服用と書かれているので、心配なときは気休めの1錠、ちょっとまずいかなと思う時は3錠、どうしても無理というときは5錠と使い分けています。

ただ、こうした下痢やガスの発生を止める薬は一時的に止めているに過ぎず、腸内の下痢やガスが異空間に飛んでいくわけではありません。私の場合は約4時間で効果が切れるので、時間を計算しながら服用するようにしています。

⑤厳粛な場を避ける

静かな空間や、席を離れられない空間というのは過敏性腸症候群持ちの人にとって地獄以外のなにものでもありません。私はそういった場をできるだけ避けるようにしています。

サークルの会議は知り合いに押し付け、授業でもできるだけ大教室の授業を選ぶようにしてきました。

私は何も考えず普通の高校に進学しましたが、今なら自由度の高い高校(通信制など)や東進衛生予備校(個室で映像を見ながら勉強)を活用して効率よく勉強する方法を選ぶと思います。

ちなみに私の高校は、早朝から夕方遅くまで拘束されるスパルタ式の授業をする高校だったので選択としては最悪だったと思います。

昼からはおなかの調子の維持ばかりを考えて授業どころではありませんでした。
少年漫画などで「つらいことから逃げるな!」というような描写がよくありますが、過敏性腸症候群の場合逃げなかったところでメリットは特にありませんので、できるだけ厳粛な場にいなければならないという選択は避けるようにしましょう。

まとめ:つらさを最小限にすることは可能

過敏性腸症候群は人にかわってもらいにくく、これなら絶対治るという薬があるわけでもありません。そうなると、自分がどういうシチュエーションや食べ物に弱いかを知って自分なりの対策を練っていくほかありません

私はそうやって自分なりの対策を作ってからというもの、発症当時のつらさが100とすれば現在は10くらいまで抑えられていると思います。完全に治すというのは難しいかもしれませんが、つらさを最小限にすることは可能です。

そのためにもまず自分と過敏性腸症候群を知ることから始めてみましょう。

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