生きて腸にたどりつく乳酸菌 乳酸菌シロタ株

乳酸菌シロタ株とは

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乳酸菌シロタ株とは別名「ラクトバチルス カゼイシロタ株」「L.カゼイYIT9029」とも言われています。

一度は口にしたことがある乳酸菌飲料「ヤクルト」に使用されている乳酸菌です。発見者である代田博士にちなんで「シロタ株」と名づけられています。

今から80年以上前に医学博士・代田稔が「予防医学」の観点から乳酸菌を強化培養してつくりだされたものです。

当時は医療や抗生物質が十分でなかったため、感染症で命を落とす子どもを助けるために乳酸菌の開発がされました。

この時代からすでに病気にかかってから治療するのではなく、病気にならないためのからだづくりが大切である、腸を丈夫にすることが健康で長生きすることにつながると考えられてきました。

乳酸菌シロタ株を使用した商品は世界各地域で利用され、健康の維持増進に役立っています。

強い菌シロタ株の特徴

強くすぐれたプロバイオティクスで、消化液にも負けずに生きたまま腸にたどりつき腸内環境を整える働きがあります。

菌の種類は乳酸桿(かん)菌といい棒状の形をしています。酸素があってもなくても増殖ができる通性嫌気性菌なので、酸素が存在しない大腸の中でも増えることができます。

シロタ株の効果としては1日100億個以上、4週間摂り続けると、摂っていなかった時期と比較すると腸内にすむ、善玉菌の一種であるビフィズス菌が3倍に増え、悪玉菌が1/5まで減っています。

内臓図

腸内環境が改善するというのもシロタ株の特徴ともいえます。乳酸菌が腸に良いということは知られていますが、実はそれぞれの乳酸菌により働きは異なります。

私たちの腸は大きく分けると小腸と大腸があります。成人の小腸は約6mあり食べ物の栄養素を効率よく吸収する器官です。小腸がきちんと働かないと、いくらバランスの良い食事をしてもきちんと栄養素を吸収できません。

大腸は約1・5mですが小腸で栄養素が吸収された食べ物が大腸へ運ばれます。大腸では食べものから水分が吸収され、その残りが便として排せつされます。

シロタ株は大腸よりも小腸の下部で働くため、小腸をしっかりと働かすので食べ物の栄養素がきちんと吸収されます。

生きたまま腸に届く

私たちのからだは食べ物を吸収しやすい状態にするため胃酸や胆汁酸などの消化液が分泌されています。

乳酸菌が含まれているヨーグルトなどを食べても胃酸がとても強い酸のため乳酸菌が途中で死滅してしまい、生きたまま腸にまで届くのはわずかです。

しかしシロタ株は胃酸や胆汁などの消化液でも死滅しません。そのため生きたまま腸に届くことができます。実際にシロタ株入り商品を摂り続けた人の便を調べてみると、しっかり便からシロタ株が検出されています。

シロタ株が入っているヤクルト乳製品

  • ヤクルト400
  • ヤクルト400LT(カロリーが気になる方向け)
  • Newヤクルト
  • ヤクルトAce

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摂り続けることをやめてしまうと、シロタ株は検出されません。シロタ株をはじめどの乳酸菌も一度摂ったから一生涯腸内に存在するわけではありません。

約2~7日で便から排出されてしまいます。乳酸菌は毎日継続することが健康づくりに役立ちます。

生きたまま腸に届くメリット

シロタ株は生きたまま腸に届くため、酸性である乳酸は腸を刺激し活発にしてくれます。腸の動きが活発になるということは腸が動きやすくなります。

腸内環境が整うので便の水分量も正常となり、腸の動きが良くなるので便もスムーズに出ます。

シロタ株がつくり出す乳酸は酸性のため有害菌(悪玉菌)が増えるのを抑えてくれます。私たちの腸内細菌は乳酸菌などの善玉菌、大腸菌などの悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌の2種類に分類できます。

善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7が健康的な腸内環境と言われています。食生活が乱れたりするとこのバランス崩れてきて、悪玉菌が優位になります。

菌の分類 菌の種類 働き
善玉菌(20%) ビフィズス菌や乳酸菌 身体の健康維持に貢献している
悪玉菌(10%) ウェルシュ菌や大腸菌 腐敗物質を産生して健康に害を与える
日和見菌(70%) 善玉菌でも悪玉菌にも該当しない菌 腸内環境によって働きが変わる

悪玉菌が増殖してしまうと、有害物質が腸内にたまり血液を通して全身を巡るため、肌荒れや病気などなりやすくなります。

悪玉菌は酸性では増殖できないため、シロタ株を摂取することで腸内環境が酸性になればバランスの良い腸内環境が保たれ、肌荒れや病気の予防などに役立ちます。

シロタ株は有害物質の生成を抑え、腸内の腐敗を防ぎます。すなわちシロタ株を摂り続けるということは悪玉菌が増殖できない⇒有害物質をつくれない⇒腸内腐敗を防ぐというように、腸内環境が良い状態になっていきます。

腸内環境が整っていると私たちの便は臭くありません。便をした後、鼻をつまみたくなるようなものすごい悪臭がするときは有害物質が多い状態です。

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シロタ株の働き

  • 胃液や胆汁に負けず、生きたまま腸内に到達する
  • 腸内でしっかり働くことで、良い菌を増やし、悪い菌を減らす
  • 有害菌が作る有害物質を減らして、腸内環境を改善する

シロタ株の働きによりO-157の増殖を防ぎ、O-157がつくり出すベロ毒素の濃度も下げることもできます。シロタ株を摂取し、腸内環境を整えておくと、O-157のような食中毒の予防もできます。

その他私たちのからだに重要な免疫にも役立っています。アレルギーはTh1細胞、Th2細胞のバランスが崩れると現れますが、シロタ株はTh1細胞に働きかけてTh2に傾いた免疫バランスの調整をしてくれるのでバランスが元通りになります。

Th2が優位になるとアレルギー症状を引き出すIgE抗体の量が増えアレルギー独特の症状が現れます。バランスが元通りになることにより、アレルギー症状が抑えられるので花粉症などのアレルギー症状の緩和に役立ちます。

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