現代人の腸内の免疫バランスに働きかえるナノ型乳酸菌
ナノ型乳酸菌とは
普段私たちが食べているヨーグルトなどの乳製品に入っている乳酸菌は0.5~10μmと小さいですが、ナノ型乳酸菌は加熱殺菌し加工した乳酸菌のため生菌の乳酸菌よりもさらに小さいサイズです。
粒子の直径が1μm以下で水に溶かしたときにばらばらになりやすい性質です。1μmは1/1000mmで1nm(ナノ)はさらにその1/1000μmです。つまり1mの10億分の1のサイズです。
ここまで小さなサイズにしてあるのは、小さければ小さいほど私たちへの腸へ働きかけてくれるためです。今までは生きた乳酸菌が腸にまで届くことが前提でしたが、最近では加熱殺菌した死菌でも健康に役立つことがわかりました。
腸と一言で言っても私たちの腸は食べたものの栄養素を吸収する働きのある小腸と、食べ物の残りかすから水分を吸収して便をつくる大腸とに分かれます。
乳酸菌はいろいろな種類がありますが、全種類が同じ場所に働きかけるのではなく、乳酸菌の種類により小腸、大腸と生息しやすい場所や働きかけるところが異なります。
ナノ型乳酸菌は小さな粒子なので小腸の細かいひだ状の中までしっかり入り込み、分散しやすいので隅々までいきわたります。
私たちの体は小さいもののほうが吸収しやすいので、サイズの大きい生菌よりもより多くの乳酸菌が効率良く取り込めます。多く摂取できるということは、それだけより免疫に働きかけることができます。
腸は私たちの免疫機能の約70%を占めています。小腸に入ったナノ型乳酸菌は腸管免疫の総司令部でもあるパイエル板に働きかけます。
パイエル板は病原菌など異物が体内に入ってくると腸管から吸収されないようにIgA抗体にブロックするように伝えます。
ナノ型乳酸菌がパイエル板に働きかけていれば常にIgA抗体が守ってくれるので、結果的に腸内環境が良ければ免疫機能があがり風邪やインフルエンザ予防など、病気に負けない健康な体が維持できます。
現代人の腸内の免疫バランス
最近では花粉症をはじめアレルギー症状が出やすい人が急激に増えてきています。私たちの腸内には約70%の免疫細胞が存在していますが、免疫細胞には免疫をコントロールするヘルパーT細胞があります。
ヘルパーT細胞にはTh1細胞とTh2細胞がありこのバランスが私たちの健康を左右します。
健康な人や長寿の人の腸内はTh2よりTh1が多いです。しかしアレルギーなどの症状がある人はTh1よりTh2が多い状態です。
たんぱく質中心の食事で悪玉菌が多くなり、ストレスなどでの自律神経の乱れ、不規則な生活などはTh2が多くなり、免疫バランスが崩れやすいです。
Th2はIgE抗体をつくります。IgE抗体は花粉などの異物とくっつくとヒスタミンという物質を産生します。これがくしゃみやかゆみの原因です。
つまりTh2が多いとIgEを産生してしまうので、アレルギー症状が出やすくなります。
メリット
ナノ型乳酸菌は加熱殺菌している死菌なので胃酸や熱にも強く安定しています。体内に入ると善玉菌のエサとなり整腸作用もあります。免疫細胞に働きかけるので免疫細胞を活性化し免疫力を高めます。
免疫バランスが整っていると体内の異物を排せつする機能も高まります。腸内環境が良くなるとアンチエイジングや美容にも役立ちます。