ヤクルト400(シロタ株乳酸菌)の効果、効能

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ほとんどの方が飲んだ経験があるかと思いますが、たった80mlのあの小さなパッケージの中にものすごい量の、とても高い質の乳酸菌が含まれているのです。

ここではそのヤクルトに含まれているシロタ株という乳酸菌について、他の乳酸菌と比較しながら紹介していきます。

どんな人にとって向いている飲料なのかも合わせて検証しますので、あなたにぴったりの1本を見つけるための参考にしてください。

数あるヤクルト商品の中でも、ヤクルト社が発売する商品のメイン商品、かつ最も古くから販売している「ヤクルト400」について解説します。

ヤクルト400ってどんな商品?

株式会社ヤクルト本社が製造、販売している商品です。

乳酸菌シロタ株を1本(80ml)あたり400億個も含んだ乳製品乳酸菌飲料です。シロタ株については詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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ヤクルト400は特定保健用食品(トクホ)に認定されています。トクホという言葉は近年耳にする事が増えていますが、それぞれの製品ごとに消費者庁長官の許可を受けることで、保健の効果表示することが認められた食品です。

東京都福祉保険局のサイトによると一般の食品と違うのは、

『体の生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されている』

引用:(東京都福祉保険局) トクホ(特定保健用食品)って何?より

ものを指しているのです。

トクホに認定されている保険機能がある成分として、乳酸菌のほかにいくつか例を挙げておきましょう。おなかの調子を整える商品としては乳酸菌以外にはビフィズス菌、ガラクトオリゴ糖などがあります。

キトサン、植物ステロール、大豆たんぱく質などはコレステロールが高めの方に適する食品として認められています。

消費者庁長官によって認められた商品ごとに表記してよい許可表示があります。

ヤクルトの場合でいうと

『生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます』

と書いても良いことになっています。

株式会社ヤクルトってどんな会社?

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最初にヤクルトの製造・販売が始まったのは1935年のことでした。

もともと代田稔博士という方が乳酸菌シロタ株の強化と培養に成功したのがきっかけで、シロタ株は博士の苗字から命名されました。

1955年に今の「株式会社ヤクルト」が設立され、以降はジョアやソフィール、ミルミルなどの有名な飲料を多く販売しています。

人の健康と飲料について研究すべくヤクルトバイオサイエンス研究財団を設立して科学技術の進歩にも貢献しています。

他の飲料メーカーと比べても、健康に関する「カラダにいい」飲料を多く販売しており、国民からも広く知られている企業です。

また、株式会社ヤクルトを紹介する上で欠かせないのがヤクルトレディの存在です。

通常のコンビニやスーパーでも販売する小売を行っていますが、商品によってはヤクルトレディが一軒一軒家を歩いて届けている昔ながらのスタンスで販売しています。

今回紹介しているヤクルト400も市販では販売されておらず、彼女たちを通して購入するしか方法はありません。

菌の種類

本製品「ヤクルト400」に含まれているヤクルト菌は、

  • LCS
  • ラクトバチルスカゼイ・シロタ株
  • 乳酸菌シロタ株

とも呼ばれる善玉菌です。

ヤクルト菌というのはあくまでも通称名であり、一般的には「乳酸菌シロタ株」といいます。

この乳酸菌シロタ株は通常字に人間の腸内に存在する乳酸幹菌を培養したものであり、これを発見、開発した代田稔(しろたみのる)医学博士の名前をとって、「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株」と名づけられました。

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ヤクルトの理念のもととなっている「代田イズム」。この理念がすべてのヤクルト製品のもととなっているそうです。

小腸で活躍する乳酸菌であり、乳酸菌シロタ株は腸の中で乳酸を作り出します。腸の蠕動(ぜんどう)運動を強めることで、便秘の改善や、大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌の増えることを抑えます。

結果的に発がん性物質などの発生が抑制され、腸内の腐敗が防止されます。

この乳酸菌シロタ株の特徴の一つである「耐酸性」を活かして、胃液や胆汁中の強い酸の中でもあまり死滅することなく、生きたまま排便まで残ります。

そのため、経口摂取しても生きたまま腸に届き、プロバイオティクス効果が期待できるのです。

これがヤクルト社がパッケージやCMなどの広告でメッセージ化している「腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます 」のことなのです。

ヤクルトは腸内環境を整えてくれる

少々専門的な言葉が出てきたので簡単に言い換えてみましょう。

つまりヤクルト菌は腸内で乳酸を作り出します。それが腸を刺激することで、ぜん動運動を活発化し、便通を自然な形で良くしてくれる効果があります。

また、悪玉菌の発生を抑えてくれますし、腸内環境が整うことによって免疫細胞も活発になります。

発がん性物質などの発生も防止することができ、体内の免疫抵抗力を大きく向上させてくれるのです。

ヤクルト自体は法律的に食品なので医学的な効果を宣伝するのは法律上難しいのですが、腸内環境を整えることで大きな病気の元を減らし、また免疫細胞を増やすことでインフルエンザなどの感染症の予防にも効果があると言われるゆえんなのです。

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乳酸菌とビフィズス菌の違いは?

箸休めとして乳酸菌とビフィズス菌の違いを簡単に説明します。どちらも腸に良い働きを促すものとして有名ですが、そもそも両者の違いがわかりにくですよね。

乳酸菌もビフィズス菌もどちらもヨーグルトなどの乳製品に多く含まれている印象ですし、CMなどでもどちらも腸などに効果があり、便通がよくなる効能を期待してしまう菌です。

どちらも似ていますが違う菌であることは覚えておきましょう。

ビフィズス菌はもともと私たちの腸内にもっとも多く棲息している善玉菌です。酸素のある場所では生きられないため、主に大腸に棲息しています。

一方の乳酸菌は酸素がある場所でも棲息でき、今回のヤクルトやヨーグルトなどの食品や飲料にも多く含まれているのです。

もちろん腸内にもいますが、口の中などにもいてウイルスや病原菌からの感染から守ってくれているのです。

乳酸菌の定義としては「乳酸を発生させる細菌」と言えますが、その点ではビフィズス菌も含まれるので仲間とも言えます。

しかしビフィズス菌は他にも酢酸やキ酸も産生するので、ここが生物学的には両者の大きな違いです。

結論としては、乳酸菌もビフィズス菌もとても重要な善玉菌で、腸内にもともと棲息しているかいないか、酢酸など他の酸を産生するかしないかの違いで分類されているだけで、善玉菌を腸内に増やして健康的な体を作るという点に関して言えば、とても似ている菌だと覚えておきましょう。

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メリット

1. 飲みやすい

これはもはや説明不要かと思います。小さなパッケージで大人だと三口くらいの量なので数秒で飲めてしまいます。錠剤だと水と一緒に飲む必要があったり、食前食後など飲むタイミング決められていたりと条件があります。

またヤクルトであればスーパーなどに買いに行く必要もありませんし、もちろん買い忘れもありません。定期的にヤクルトレディーが自宅まで届けてくれるのです。

2. 生きたまま腸内に到達しやすい

ヤクルト社発表の実験では、糞便1gあたりの乳酸菌シロタ株の回収をしたところ、7,000万個程度確認されました。

これは他のメーカーの乳酸菌系サプリなどでは超えられない数量と言われています。それだけ驚異的な量が生きたまま腸に届いているという動かぬ証拠なのです。

3. 良い菌を増やして、悪い菌を減らす力が強い

同じくヤクルト社が実施した別な実験では、ヤクルトを飲んでいる人は飲んでいない人に対して、糞便1gに含まれるビフィズス菌の数が2.5倍確認できました。

ヤクルト菌によって腸内が活性化されてビフィズス菌の増殖を助けていると言えそうです。

一方で大腸菌の数は同じく糞便1gあたりで計測するとヤクルトを飲用している人は600万個、飲んでいない人は3,000万個と圧倒的な差がありました。

悪い菌をしっかり減らす力があるのです。どちらの実験でも3週間程度の長い期間にわたって、継続的にヤクルトを飲んでいたことが条件として挙げられています。

4. 他社ではまねできない商品

ヤクルト菌つまり乳酸菌シロタ株の「生きたまま腸内に到達しやすい」特徴は他社ではなかなか真似できません。

これはヤクルト社が持つ技術であり、企業秘密と言えます。乳酸菌やビフィズス菌を含む商品は多くのメーカーから販売されていますが、この菌が含まれているのはヤクルト社の製品だけなのです。

5. 赤ちゃんから大人まで誰でものむことができる

ヤクルトのメリットの大きなポイントはお子様、乳幼児も飲める点です。ヤクルト社のサイトでは「ミルク以外のもの、離乳食などを口にする頃からお与えいただけます」と記載されています。

メーカーが「与えても良い」としっかり表現できるということは、食品としての安全、安心の裏づけでもあり、非常に頼もしいものです。

人肌程度のぬるま湯でヤクルトを2倍くらいに薄めて、赤ちゃんの便や健康状態を確認しながら、少量から与え始めるのが良いでしょう。

デメリット

1.持ち運びがしにくい

職場や学校に持ち込みたい場合などは錠剤タイプなどの方が便利であり、小さいとは言えポロスチレン容器のヤクルトはかばんに入れるのははばかれます。

2. 飲みたい時に飲めない

一般の小売店で販売していないデメリットもあります。出張などで出先では飲むことができません。

継続して飲むことをヤクルト社も勧めていますが、気軽に手に入らないゆえに、出張が多い方にとっては障壁になる可能性もあります。

価格について

1本当たりの価格は税別で70円です。基本的には1日あたり1本が推奨ですので、料金的には他の乳酸菌サプリなどと比べるとリーズナブルですし、赤ちゃんからお年寄りまで含めて、どなたでも飲むことができます。

ヤクルト社も継続飲用を推奨しており、多くの実験結果でも長期的に飲むことで効果の発揮も大きくなることが実証されています。

そこで少し長い期間を飲み続けたときの概算のコストを試算してみましょう。1日1本を毎日必ず飲んだとして計算します。

期間 価格
 1週間  490円
 1ヵ月  2,170円
 3ヵ月  6,510円
 6ヵ月  13,020円
 1年  26,040円

1日1本70円の簡単な計算ですが、1年飲み続けてもこれだけの金額です。十分にリーズナブルでコストパフォーマンスの高い食品といえそうです。

飲み方について

人間の腸内には様々菌が住んでおり、有用菌・有害菌がバランスよく保たれています。しかし、その絶妙なバランスは食事の内容やストレス、飲んだ薬などにより簡単にくずれ、有用菌が減少することがあります。

そのバランスを失うことによって下痢や便秘などの症状が起こりやすくなります。

このような悪い状態になるのを防ぐために、普段から生きて腸内まで到達する有用な乳酸菌 シロタ株を送りこむことで安定化されることができるのです。

乳酸菌シロタ株は腸に定着しませんので、毎日1本続けて飲んで新しい乳酸菌シロタ株を送り込んであげることが重要です。

ヤクルト400は食品なので、基本的に飲むタイミングに制限はありません。食前や食後、朝でも昼でもいつでも構わないとヤクルト社のサイトにも明記されています。

ただ、毎日継続して飲むことを考えると、飲み忘れを防止するためにもいつも決まった時間に飲むことをオススメします。

内容量について

1本に80mlです。ヤクルト社から販売されている正規の「ヤクルト400」にはこれ1種類のサイズしかありません。

購入方法について

ヤクルトの商品はスーパーや薬局などでは購入することができません。全国津々浦々をカバーするヤクルト宅配センターに注文して、ヤクルトレディが定期的に届けてくれるのです。

飲みたい時に近所で購入できないのは不便な気がしますが、毎日1本と定期的に、定量的に飲む量が決まっているので例えば3日に1回、3本ずつ届けてくれた方が買い忘れ、飲み忘れを防止するのにも役立ちますよね。

カロリーなどの内容成分について

「ヤクルト400」(80ml)に含まれる内容成分は以下の通りです。

・エネルギー 62kcal
・たんぱく質 1.0g
・脂質 0.1g
・炭水化物 14.4g
・ナトリウム 15g

まとめ:~どんな人に向いている?~

他の乳製品商品と比べてもっとも特徴的なのが、赤ちゃんからお年寄りまでどの年代でも飲める安全・安心の食品であることではないでしょうか?

しかしヤクルトは誰にでも飲めるもので、かつ飲みやすい飲料タイプ。それでいて乳酸菌シロタ株を400億個も含んでいるのです。

生きたまま腸まで届くという触れ込みであり、腸内でしっかり悪玉菌に対して活躍してくれることで腸内環境を整え、便通はもちろん、インフルエンザなどの感染症への免疫細胞ができやすいという点も魅力的です。

補足乳酸菌の摂取以上に生活習慣を改善していくことが重要となってきます。

乳酸菌は摂取してもすぐ体内できえてしまい、継続的に取る必要があります。

生活を改善し腸内環境を普段から整えてあげれば、乳酸菌を摂取しなくても以前に比べてスッキリしやすくなるのです。

以下に生活習慣を見直しできる記事を用意いたしました。
興味ありましたら、ぜひよんでください。


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追記:ヤクルト400に関して質問をいただきました。下部に質問と私なりの回答をのせておきます。興味ありましたら、見てください。

Q&A

ヤクルトを飲み始めてからおならが臭くなる、って口コミを見たけど….

ヤクルトは乳酸菌を腸に届けることで腸内環境を整えてくれます。ですので、「ヤクルトを飲み始めてからおならが臭くなる」ということは通常考えられません。

あるとしたら、「ヤクルトを飲んでお腹を壊している」ということでしょうか。いくら乳酸菌を整えてくれるからといって、ヤクルトを飲みすぎますとお腹を下す恐れがあります。

お腹を下す=下痢をしているとき、腸は炎症を起こしております。炎症を起こすと、腸はいつものように働かなくなり、腸内環境も悪化するわけです。

ヤクルトを飲んだら、おならが臭くなくなるのか

過度に飲みすぎて腹を下すと腸内環境を悪化させることになりますが、適量だと乳酸菌が腸内環境を整えるサポートをしてくれます。
詳しくは以下の記事をごらんください。
臭いおならが出る原因と、その対策をまとめてみました!
ヤクルトも用法容量を守って正しく飲みましょう。

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