ビフィチェックを実際に購入して、腸内環境を調べてみました!
私達が自分の腸内環境について知りたくなったときって、「排便の頻度」や「見た目」などの間接的な指標から判断することしかできないんですよね。
知識的・設備的に、一般家庭では腸内環境を客観的に直接検査するのは難しい点が多いと思います。
どうにか自分の腸内環境を直接知ることができないかと調べてみたところ、「腸内フローラ検査キット」なるものが存在していることを知りました。
今回はそんな腸内フローラ検査キットの一つである、ビフィチェックを実際に購入して検査をしてみたので紹介していきます。
ビフィチェックって何?
ビフィチェックは株式会社ヘルスケアシステムズが発売している腸内フローラ検査キットです。
便のサンプルをとって会社に郵送することで、後日結果(善玉菌と悪玉菌の数)が送られてくるという仕組みになっています。
Amazonで12,960円で販売されていました。
多少値段は張りますが、自分の腸内環境を科学的に調べられる機会なんてほとんどありませんし、それを見直せる将来的なメリットも考えると手が出せないほどの値段ではないと思います。
郵送コストがかかることもあって、会社側はギリギリの値段でビフィチェックを販売しているそうです。
開封!入っているものは4つ
パッケージを開封すると、以下のようなキットが入っていました。
中身は
- 封筒
- ビフィチェック検査依頼書
- 採便シート
- 採便管
の4つとなっています。
高級そうなパッケージのわりには入っているものがあっさりしていました。
実際に検査をした流れ
検査の流れは大まかに以下のようになっています。
- キットを使って採便
- 検査依頼書を記入
- 封筒に採便容器と検査依頼書を入れてポストに投函
- 検査結果到着
では実際に検査を進めていきます。
キットを使って採便
採便は5分以内で行うように指示がありました。
まず、便座に採便シートを敷いて便をします。
尿意があった場合は、排尿をした後にシートを敷かないといけないようです。
ちなみに、この後記入する検査依頼書に採便日時を書く項目があるので、採便の時間は記録しておくよう気をつけて下さい。
排便を終えたら、採便管のキャップがスプーン状になっているので、その大きさの便を採取します。
大便の表面を擦って採取をするか数カ所を突き刺して採取をすれば良いとのことでした。
自分の大便をつついたりする機会ってあまり無いと思うのですが、思った以上に軟らかい感触でした。
付属スプーン一杯分の便をとり終えたら、再びキャップを容器に戻して採取完了です。
郵送中に便が漏れると大変なことになるので、キャップはきちんと閉めるようにしましょう。
シートは採便を終えたらそのままトイレに流して良いようです。
やはり、時間が経ってしまうと成分などが変わって正しい検査結果が出なくなってしまうのでしょうね。
検査依頼書を記入
続いて、ビフィチェック検査依頼書を記入していきます。
「野菜や果物を意識して食べるようにしていますか」
「普段のお腹の調子はいかがですか」
などの簡単な質問に二択で答えていきます。
一見面倒そうに見えますが、5分程度で全部書き終えることができました。
最後に「新商品や健康に関するご案内をお送りしてよろしいですか」といった質問がありますが、ダイレクトメールなどが届くのが嫌な方は「いいえ」にチェックをするようにしましょう。
ポストに投函
採便容器を茶色い遮光袋に入れ自分の名前を書いたものと、記入し終えた検査依頼書を返送用封筒に入れてポストに投函します。
郵送料金は受取人支払いになっているので、切手などを貼る必要はありません。
便検体を採取した後、速やかに依頼書を記入してポストに投函したほうが良いですね。
検査結果は、提出から3週間ほどしてから郵便で到着します。気長に待ちましょう。
結果到着
3週間ほどで結果が届きました。
結果の他に、ビフィズス菌を増やすための情報が書かれている冊子や、大麦食のレシピなどが掲載された資料が同封されていました。
結果は、腸内フローラはビフィスコア10未満、クロストリジウム菌が多いとのことでした。
ビフィスコアは腸内のビフィズス菌(善玉菌)とクロストリジウム菌(悪玉菌)の量の比で計算しているそうです。
要するに、善玉菌より悪玉菌のほうが多いということです。
大ショックでした。
毎日ヨーグルト飲料を飲んでいるにも関わらず、この結果です。
確かに、改善アドバイスにある、ビフィズス菌を増やすような食事は積極的に摂っていませんでした。
詳しく見てみると、ビフィスコア10未満は、腸内ではクロストリジウム菌の量に対して、ビフィズス菌がとても少ない腸内フローラだそうです。
これらの菌について詳しく学びたい方は以下のページをご覧下さい。
結果をふまえ、現状から改善するには、腸内でビフィズス菌(善玉菌)を増やしていかなければなりません。
しかし、ヨーグルト飲料を飲むだけではダメなようです・・・。
ビフィズス菌を増やすには?
ビフィズス菌の働きを助けるオリゴ糖や食物繊維を摂り入れることが重要です。
オリゴ糖はビフィズス菌のエサになる糖類で、腸内フローラを整える働きがあります。
ビフィズス菌がオリゴ糖を食べると酢酸や乳酸を出します。
すると、腸内が酸性になり、悪玉菌の増加を抑えてくれます。
食物繊維は、便の材料となってカサを増し、さらに酸の作用を受けて便通を良くする働きもあるため、
オリゴ糖と組み合わせて摂ることで、よりビフィズス菌が棲みやすい腸内フローラを作ります。
食物繊維が豊富な大麦のレシピもあり、参考にしやすいです。
クロストリジウム菌を減らそう
ビフィズス菌を増やすことがクロストリジウム菌を増やさない第一の対策ですが、
それ以外にも、クロストリジウム菌を増やさない生活週間を心がけることも大切です。
クロストリジウム菌を減らすには、以下のポイントがあります。
食事 | ・油っこいものは控える ・たんぱく質は魚や大豆から多く摂る ・洋食よりも和食を選ぶ |
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生活週間 | ・夜更かしや寝不足に気をつける ・休肝日を週2日以上つくる ・喫煙を控える |
メンタル | ・ストレス解消方法を見つける ・ゆっくりお風呂につかる ・忙しい時も休憩時間をとる |
運動 | ・定期的にカラダを動かす ・なるべく歩く ・良い姿勢を意識する |
使ってみて感じたデメリット
12,960円という値段が高すぎる、結果の詳細な情報が不足していると感じました。
また、掲載されているアドバイスには「ビフィズス菌を増やすような食事を心がけましょう」との1文があるだけで、
その人に合った具体的なアドバイスはなく、ただ結果のみがわかるといった感じです。
検便・郵送なので病院に行く時間がない方にはいいですが、善玉菌と悪玉菌の割合を調べるなら病院の血液検査で数千円で出来ますし、より詳細な数値が出て、個々にあったアドバイスを教えてくれます。
今回の検査キットでも、善玉菌・悪玉菌の正確な数値や、これから腸内環境の改善を図る時の自分に合った乳酸菌が何なのかなどの、よりその人に合った改善アドバイスが欲しかったです。
Q&Aコーナー
ビフィズス菌を増やす食品を摂ったり、生活週間を変えることによって、腸内フローラは変わることがあります。
数日から1週間ほどで変わりはじめる人もいますが、2週間を目安に食習慣や生活週間の改善を行うことをおすすめします。
腸内フローラは食事や生活週間だけでなく、年齢とともに変化することが知られていますので、年回のチェックをおすすめしています。
今回のチェックで結果が良かった方も、定期的に自分のカラダを知って健康づくりにお役立てください。
まとめ
普段から腸の健康に気を使っている方はこれで日頃の成果を確認することができますし、自分の腸内環境に不安を持っている方は健康状態の把握に使うことができます。
腸内環境も勉強と同じで、テストを受けて自分の弱点をハッキリさせたほうが今後の対策が明確になります。
もし、ビフィチェックを使って悪い結果が出てしまった方は近場で買えるヨーグルトや乳酸菌サプリメントで自分の弱みを改善していくことをオススメします。
腸は第二の脳と言われるほど多くの細胞が存在していて、その分私達の身体に与える影響も大きいです。
腸内環境を改善して、日頃の生活も豊かにすることができれば最高だと思います。