キチン・キトサンオリゴ糖とは?
体内にある余分な糖質や脂質を排出するのを助けてくれることで知られているキトサン。そのダイエット効果が高いことで注目されていますよね。
そのキトサンとオリゴ糖が合わさってより健康によさそうですが、そもそもキトサンって何が原料なんでしょうか?
商品の表示でキチン・キトサンとある物が多くありますが、キチンって何?キトサンとどんな関係なんでしょうか?
記事の目次
キチン・キトサンオリゴ糖の原料はカニ・エビ
キチン・キトサンの原料はカニやエビの殻です。自然界ではカニやエビの殻以外でもイカの軟骨やキノコ類などにも含まれています。
カニやエビの殻をそのまま食べるのはとても大変ですよね、しかも無理をして食べたとしても体にはあまり吸収されません。キトサンを体内に取り込むためにはキチン・キトサンオリゴ糖を活用するのが効果的です。
キチンとキトサンの違い
キトサンを精製するためにはまずカニやエビの殻からカルシウムやタンパク質などの余分な物質を取り除きます。するとキチンという成分が抽出されます。そのキチンに脱アセチル化処理を行うとキトサンを作ることができます。
キチンの特徴としては酸やアルカリに溶けません。そのため体内でも胃や腸で消化されることなく大腸まで届き食物繊維として役立ってくれます。
キトサンは酸やアルカリに溶けます。胃や腸で消化吸収されたキトサンは体内でコレステロールと吸着します。そのため、脂っこい食事の後にキトサンを飲むと体内に取り入れたコレステロールが消化吸収されるのを防いでくれます。
脱アセチル化処理を行ったとしてもすべてのキチンがキトサンに変化することはなく、一般的に売られている商品はキチンとキトサンが混ざった状態で売られています。
ですからキチンとキトサンは呼び名の違いがありますが、商品の中身の違いはほとんどないと思ってよいでしょう。
体内にある不要なコレステロールを排出してくれる
キチン・キトサンオリゴ糖には悪玉コレステロールを減少させ善玉コレステロールを増やしてくれる働きがあります。そのため、ダイエット効果だけでなく肝機能改善効果まであります。
キチン・キトサンオリゴ糖は飲む量よりも飲むタイミングが大切です。一番良いタイミングは脂っこい食事をした直後に飲むのが良いとされています。空腹の時に飲んだとしても効果はほとんど無いと言われています。
免疫力を高めてくれる
キチン・キトサンオリゴ糖には細菌が増えるのを抑制する効果があります。その抗菌作用は細菌だけでなくウイルスにも有効です。
しかも、キチン・キトサンオリゴ糖には私たちの体を守る、免疫機能の中心的な役割を担っているマクロファージを活性化させる働きがあると研究結果が出ています。
ガンにも有効
私たちの体の中にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)がります。このNK細胞はウイルスや細菌から守ってくれるだけでなく、毎日生産される約5000個ものガン細胞を排除してくれる働きがあるんです。
キチン・キトサンオリゴ糖はこのNK細胞を活性化させる効果があると研究報告されているんですよ。
キチン・キトサンオリゴ糖はアトピー性皮膚炎にも有効
キチン・キトサンオリゴ糖は動物性の食物繊維であるため、アトピー性皮膚炎の原因とも言われている食品に残留する農薬や食品添加物を吸着し、毒素を体内から排出させてくれる働きがあります。
降圧作用があります
血圧を上げる原因として知られているのは塩分に含まれているナトリウムですが、ナトリウムよりも塩素が血圧を上げている真犯人ではないかという説があるのをご存じでしょうか?
キチン・キトサンオリゴ糖は体内に入って来た塩素を排出する働きがあり、その効果で血圧が下がると言われています。
飲みすぎると栄養素の吸収妨げることがあります
体内に入ったコレステロールや塩素など体に余分にあると肥満や高血圧になってしまう悪者ですが、それでもコレステロールや塩素だって私たちが生きて行くためには欠かすことのできない大切な成分です。
キチン・キトサンオリゴ糖を飲みすぎてしまうと、必要な栄養素まで体外に排出してしまう事がありますので過剰な摂取は行わないようにしましょう。
甲殻類アレルギーの方はアレルギー反応が出る可能性がありますので、キチン・キトサンオリゴ糖を使用する場合は少量から飲み始めるなど注意が必要です。
1日の最大摂取量は2g
臨床試験においては1日の摂取量が2gであれば副作用はないという結果が出ているようです。
しかし、目安ですので甲殻類アレルギーを持っている方などは体調によって2g以下の摂取でも副作用が出てしまう場合があるため注意が必要です。
商品により摂取量が微妙に異なりますので、付属されている製品説明書の摂取量を守って使用するのがよいでしょう。
まとめ:デトックス作用がスゴイ
カニ・エビの殻に豊富に含まれているキチンに脱アセチル化処理を行ってできたのがキトサンです。双方の違いはほとんどありません。
キチン・キトサンオリゴ糖には免疫機能をつかさどるマクロファージやNK細胞を活性化させる働きがあり、病気に負けない身体を作る手助けをしてくれます。
キチン・キトサンオリゴ糖は動物性の食物繊維であるため、体内にある不要なコレステロールや塩素とくっつき体外に排出する働きがあります。そのため、ダイエット効果だけでなく肝機能改善効果や降圧作用がります。
1日の摂取量は最大2gまでは副作用が無いと報告されていますが、商品によって若干の違いがあるためその商品の説明書に書かれている摂取量を守りましょう。甲殻類アレルギーの方は使用する場合は十分に注意しましょう。