お薬使用など、赤ちゃんに必要な便秘対策
便秘に苦しむのは大人だけではありません。赤ちゃんでも便秘になってしまうんです。これはお母さんならだれでも経験されていることでしょう。
自分でどうにかすることもできないので、赤いほっぺでずっとぐずっていたりするとどうにかしてあげたいと思います。
でもそういっても、赤ちゃんに便秘薬を飲ませてあげるってちょっと心配です。便秘になった赤ちゃんにどんなお薬なら飲ませてあげることができますか?
また、各下剤の効果など一緒にそれらを学んでいきましょう
記事の目次
赤ちゃんに便秘薬はアリ? なし?
赤ちゃんの便秘対策は一般には浣腸ですね。しかし、お薬を飲ませてあげることも可能です。その際に気をつけたいのは「大人が飲んでいるお薬を半量飲ませてあげればいいか」と安易に考えて勝手に量や種類を決めることです。
素人がそんなうかつな方法を採るよりお医者さんに行けば、診療し適切なお薬を適量処方してくれます。だから早めにお医者さんに相談するようにしましょう。
その際には、赤ちゃんの通常時の排便ペースやうんちの状態を聞かれます。普段からよく注意して見ると聞かれたときにしっかり答えることができますよね。
赤ちゃんに飲ませるために処方される、一般的なお薬
赤ちゃんには危険なお薬を知っておきたいと思う方は多いと思いますが安心して飲めるのかを知っておくほうがよいかもしれません。
というのも、出回っているお薬の種類は多いですから何が危険か把握するのキリがないのが私の結論です。赤ちゃんによく使用される比較的安全と言われているお薬を書きましょう。
モニラック(糖類下剤)
モニラックは浸透圧を利用しウンチを出すタイプの下剤です。赤ちゃんの便秘の際に一番多く処方されるのがこのお薬です。安全性が高く使いやすいのが特徴です。
マグネシウム(塩類下剤)
マグネシウムはモニラックと同じく、浸透圧を利用してウンチを出すよう助けます。また同時にウンチから水分が奪われないように助けてくれるので、硬いうんちで肛門が傷つくのを防いでくれます。
ラキソベロン(刺激性下剤)
ラキソベロンは大腸を刺激して腸の動きを活発にし、ウンチを押し出すよう助けてくれるお薬です。水にたらして使うタイプで、少し使いづらいのが難点です。
多くの場合赤ちゃんの便秘にはこの3タイプのうちどれかを使用します。その他、オリゴ糖や麦芽糖も有効です。
じわじわ効くのも良いかもしれないけどそれでも早く助けたいと思って、浣腸や座薬を勧められることが多いようですね。
でもどちらにもメリット、デメリットはあります、赤ちゃんの状況に合わせて、せめて専門家の指導をもとに決めてください。
自然派と言う言葉に惑わされないで! 赤ちゃんには危険!
ときどき、赤ちゃんに下剤はダメだけど、自然派の物ならいいという意見を聞いたりもします。漢方やお茶などです。しかし、いくら自然派と言っても赤ちゃんにはきついです。
お母さんが授乳中にセンナなどのお茶を飲むだけで赤ちゃんが下痢気味になるという話もあるほどです。
天然原料だからいい、という誤った情報に流されて大人が飲む用の漢方や下剤のお茶を簡単に飲ませないでください。
薄めてあげるから大丈夫もただのうそ話です。薄めたとしても赤ちゃんの腸にはきつすぎます。
赤ちゃんが便秘で苦しまないように気をつけてあげるべきのこと五つの点
長く続く便秘にはお医者さんにお薬を処方したもので早めに解決してあげたいのが親心と思います、そうならないように赤ちゃんが便秘にならないのが1番ですよね。
赤ちゃんが便秘にならないように、お母さんは今後どこに気をつけてあげればよいのでしょうか。
赤ちゃんの月年齢、成長過程にもよって変わってきますが、ここでは気をつけてあげるべき五つの注意点をご紹介します。
水分をたくさん摂(と)らせる
赤ちゃんが便秘になるタイミングで一番多いのが離乳食を始めた時と言われています。今までお母さんの母乳やミルクで栄養を得ていた赤ちゃん、気にしなくても水分を摂取できていました。でも、離乳食になると水分がどうしても少なくなってしまいます。
さゆや番茶、麦茶などを1日の間にちょこちょこ何回も飲ませてあげて、水分を補給できるように助けてあげましょう。
善玉菌増加を促すようにさせる
お母さんの母乳にはオリゴ糖が含まれています。そのため腸の中は善玉菌が多くきれいなものですが、ついつい少しずつでも色んなものを食べたり、飲んだり始めると腸の中にも徐々に悪玉菌が増えてきてしまいます。
これが便秘の原因にもなります。ですから離乳食を始めた赤ちゃんにはヨーグルトやオリゴ糖を食べさせましょう。乳酸菌や、オリゴ糖は腸の中の善玉菌を増やしてくれる大切なものです。毎日食べさせてあげる習慣をつけると良いですよね。
食物繊維もちゃんと、とらせる
赤ちゃんも私たち大人と同じように食物繊維が便秘に効果的です。赤ちゃんに積極的に食べさせてあげたい食物繊維を含む食品には、サツマイモ、かぼちゃ、りんご、パイナップル、プルーン、バナナなどがあります。
お食事後のデザートとしてサツマイモやかぼちゃをゆでて、オリゴ糖とヨーグルトを少し混ぜて食べさせてあげるのもいいですね。
運動だってさせてあげられる
赤ちゃんはもちろんジョギング、腹筋なんてできません。でも赤ちゃんの運動や、筋力をつけることで上手にウンチを出すことができるようになります。
オムツ替えの時に、あおむけに寝た赤ちゃんの脚をもって自転車をこぐようなクルクル動きをさせてあげるなど、ツイストの動きのように足を右へ左へ動かし腰を動かし、腸の動きを促してあげましょう。
また、赤ちゃんはお風呂が大好き、暖かくなると気持ちよくなるのは大人と一緒ですね。体が温まった時の運動はさらに効果的です。お風呂で抱っこしてあげてお湯の中で赤ちゃんが足を動かし、運動できるように助けてあげてください。
規則正しい排便リズムを作ってあげよう
赤ちゃんの内から正しい排便ペースを作っておくと便秘しにくくなります。首がすわる6カ月くらいから、朝食後、夕食後など時間を決めてオマルに座らせてあげましょう。時間を決めていきむのだという習慣が大切です。
排便習慣だけでなくできるだけ起きる時間やお昼寝の時間、外に出掛ける時間とお風呂の時間などに整えてあげることで、赤ちゃんなりの体内時間がしっかりしてきて腸を含め内臓の動きが良くなり赤ちゃんのストレス軽減にもつながります。
生活環境が落ち着かないことがストレスになり便秘になる赤ちゃんもいますから、リラックスした日常のリズムを作ってあげることは大切です。
便秘はクセになってしまいがちです。便秘にならないように気をつけてても、赤ちゃんの様子がいつもと違う、「どうもこれは便秘だな」と思う時にはお医者さんに相談しましょう。処方してもらった安全なお薬を使って便秘を早めに解消し、便秘癖をつけないようにするのは大切です。
赤ちゃんの時の腸環境は大きくなってもけっこう影響してきます。赤ちゃんの時から善玉菌が活躍する健康な腸内環境を作ってあげましょう。