便秘から色んな病気が知れる 怖い意味で。

便秘症の方にとって、便秘していない時のほうが珍しい。でも、その便秘、ほんとにただの便秘でしょうか? 実は便秘が長く続く場合何か病気のサインである場合が少なくないのです。

例えば数時間だけの雨なら普通の天気と思うけど雨が1年以上ずっと降り続いていたら異常と感じる。それと同じなのでしょう。

ここでは症状の一つが便秘となって表れる病気の代表格をご紹介します。

あなたは大丈夫でしょうか?ご自分の症状を思い浮かべながら次を読んでください。

うんこ混じりの血がまぶしかったな昔

便秘になる腸疾患。代表格は大腸がん、大腸ポリープなどにより腸が狭くなり便が出にくくなることです。

便が細くなってきた、腹痛がある、便に血が混ざっているなどの症状が同時に見られる場合はポリープや、がんができている場合が多いので早めに受診しましょう。(便に血が混ざっているのは子供の頃それ見て感動したかもしれませんが‥。)

早期発見であれば簡単に切除できますので、早期に発見して早期に解決が望ましいですね。

関連記事をチェック!

大便や便臭について調べてみた【腸の状態がわかる?】

本日は、大便や便臭の仕組みについて説明していきます。 大便とはどんな病気よりも長く付き合っていく気がしますし、もっと詳しく知っておく必要があるかもしれません。 なお、こちらの記事は...

>町(腸)のトラブルは女のトラブル

子宮、卵巣などは腸のお隣さん、お互いに影響し合う臓器ですね。子宮内膜症などを発症し、腸が癒着してしまうと便秘になりえます。(町のトラブルは隣の市やフランスのトラブルと‥)また、子宮筋腫や、卵巣腫瘍など腫瘍ができるとそれらが腸を圧迫し便秘を引き起こすことがありえます。

女性器の疾患も初期症状が出にくく、分かりにくいのが病状を悪化させてしまう原因になります。

ずっと外から触って分かるくらい下腹が膨らんでいたのに、頑固な便秘だとばかり思っていたら実はかなり大きな筋腫を持っていたという方もおられます。(残念!お子さんじゃありませんでした!)婦人科系の疾患と便秘、どちらも気のせいかなと見過ごされがちなのが問題なので。

同時に生理痛がひどくなった、腰が痛い、頻尿になったなどの症状がある場合は合わせて婦人科を受診するのが望ましいです。婦人科疾患を治療し便秘が改善されたという方も多くおられます。(そう言った方は便秘から婦人科いく必要があると感じたお利口さんです)

関連記事をチェック!

妊婦が乳酸菌をとるメリット、注意すること

妊娠中のお母さんが乳酸菌は摂取する事に問題はありません。 腸内細菌を増やす事は多くのメリットがあります。 おなかの赤ちゃんのためにも乳酸菌を取り入れましょう。 便秘改善に乳酸菌がGood! ...

妊婦が乳酸菌をとるメリット、注意すること

便秘に似た下痢はあなたの体を熱くさせながら痩せ細にさせる

潰瘍性大腸炎、クローン病など腸に炎症を起こす疾患が便秘につながることもあります。主に下痢が多くみられるのが特徴なのですが、腸内に潰瘍ができ腸が狭まった場合、また炎症のため腸が癒着した場合は便秘を伴う下痢になることも多いのです。

この場合本人も便秘とは思わず、症状は下痢のみだと思っていることがよくあります。しかし、排出されない便が腸のくぼみなどに残ったままになりさらに炎症を悪化させているというケースがよく見られます。(文字だけで痛い話ですね・・・。)

でも自分に腫瘍があるかって医者にも特殊な器具使わん限り分からんですよね。ようは発熱や腹痛、体重減少などもみられた場合は早めに消化器内科を受診してください。

自律神経失調から便秘になります 便秘を下痢で一気に解消って言ってる場合ではありません!

ストレスが原因で便秘になるとよく言われますが、ストレスが原因で自律神経が崩れて便秘になるというのが正解です。(細かい違いを細かい事はいいんだよ!とせず、ちゃんと認識するのが大切です)

通常であれば交感神経と副交感神経が、交互に働くことができるのですが、自律神経が乱れるとこの交互に働くということがうまくできなくなります。

副交感神経が活発な時に排便が促されるのですが、交感神経と副交感神経の働きがスムーズでないと排便ができず、便秘になるのです。不眠や疲れ、冷えや発汗異常を伴う場合は自律神経の乱れを疑いましょう。

また、同様に腸の神経に関係している過敏性腸症候群という病気もあります。これも自律神経の乱れから起こる症状の一つなのですが、便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。

疲労感や貧血、頭痛なども同時によく見られます。便秘と下痢を繰り返すって自分が便秘なのか快調なのか、とかわかりづらくなりますが、ようは両極端を繰り返してると危険って事です。私の作った見出し、意味がわかりましたか?

甲状腺機能障害は腸にもかかります

甲状腺が何らかの理由で機能を低下させ、甲状腺ホルモンが少なくなり、全身の運動を低下させてしまう状態を甲状腺機能障害といいます。

この時、腸の蠕動(ぜんどう)運動も弱くなるので、便をうまく排出できなくなり便秘になります。また、膠原(こうげん)病、特に強皮症の場合も腸管の動きが弱くなり、便秘を引き起こすことがあります。(難しい漢字が多いのも何だか読んでる人にプレッシャー、かけますね。)

全身の倦怠(けんたい)感(倦怠(けんたい)期ーフライドチキンじゃありません)、免疫力低下などを伴いますが原因がなかなか特定されないのが多い病気なので便秘対策をしながらの長期的な取り組みが必要になります。

しかし、腸の運動が低下すると腸閉塞(へいそく)になるリスクも高くなりますので、案の定早めの受診、そして治療を続けていくことが大切です。

痔(じ)などの疾病にも。つまり便秘は体全体のセルフチェック

痔(じ)などを患うと排便に非常な痛みを伴いますね。そのため、無意識に体が排便を拒否してしまい(俺はそんな排便時の痛みは快感だと思いますが・・・・・)、深刻な便秘に至るケースも増えています。

痔(じ)の場合、病院に行かない人も多く、「様子を見てれば治る」、「市販の薬で大丈夫」で簡単に済ませる事が症状を悪化させている原因と言えますね。

人知れず、便を我慢することにより便秘になり、排便する際にさらに強い痛みを感じる、排便が怖くなる、我慢するという悪循環に陥ってしまう・・・・。恥を晒(さら)す勇気を無くして命を危険に晒(さら)してる。

たかが痔(じ)と思わず早めの受診をお勧めします。痔(じ)と思っていたら実はガンだったなんてケースもあるくらいですからね。(ここまで来たらガン無視と言うわけにはいきませんし)

便秘症だから、で片付けずに思い当たる他の症状があるなら早めに受診を心がけましょう。また、便秘を放っておかない事も大切です。頑固な便秘に慣れてしまうと重大な病気のサインを見落とすことがあるのです。

自分の体を定期的にセルフチェックする習慣を身に着けましょう、逆に便秘がセルフチェックのきっかけになってうれしい。そう思いましょう。

関連記事をチェック!

【鮮血?】便秘で出血、痔の種類と対処法

便秘中にトイレで頑張っていきんだら、便ではなくいきなり肛門から出血してびっくりしたという経験がある方も少なくないのでは? しかもトイレットペーパーにちょっと付くというレベルではなく、便器の中が真...

【鮮血?】便秘で出血、痔の種類と対処法

この記事の筆者

深山佳代(仮名)
1978年生まれのアラフォー主婦。若いころから便秘持ちで食事改善、漢方、ツボ押し、薬など、トライした改善方法は数知れず。便秘に「苦しむ」「悩む」「だから調べる」を繰り返しているうちに、専門家も真っ青な便秘への知見を身につける。元の趣味はネイルだったが、悲しいかなトイレ周りの環境を快適化させるのが現在の趣味に。この世からなくなった生きていけないものは「ウオッシュレット」。TOTOの株主。

サブコンテンツ

すっきりする乳酸菌サプリメント

このページの先頭へ