言われている便秘解消時の酸化マグネシウムの危険性。 ウソなの? ほんとう?

昨今、下剤のなかでも即効性で早くと言うよりも比較的に緩やかに夏に吹く風のように爽やかに排便を促す薬として、酸化マグネシウムは注目されています。

酸化マグネシウムを配合した商品はドラッグストアなどで容易に取得できますから、比較的なじみやすいと思います。

しかし、「マグネシウムを飲むと死ぬ」という大胆な意見もあるので心配になって飲むのをやめたという方も実際にいらっしゃいます。実際のところ、どうなんでしょうね?

果たして酸化マグネシウムは便秘解消に効果があるのか。はたまた死んでしまうのか。副作用には、どんな言ったのがあるのか、見ましょう。

酸化マグネシウムが便を優しく柔らかくしてくれます。

酸化マグネシウムは、いろんな下剤と違って腸の動き(蠕動(ぜんどう)運動)を引き起こしたりといった作用がありません。酸化マグネシウムは水分を吸収していく働きがあります。

そしてそれ自体は消化吸収されないのです。したがって、水分をたくさん含んだまま腸へやってきますが、腸壁にも吸収されないのでそのまま便に水分をたっぷり供給できる、というわけです。

知っての通り、頑固な便秘の原因は水分を失ったカチカチな便です。

腸内に長くとどまることにより水分を奪い尽くされ、カチカチになった便はますます排便されにくくなりたまっていくのですが、酸化マグネシウムはこの便に水分をあげてスムーズに排便するよう助けてくれるんですね。

そのため緩やかに効いて便秘解消に導く優しいお薬とまるで優しい女房のような存在です。

酸化マグネシウムで人が死ぬなんて実際言い過ぎです。

実際は酸化マグネシウムを処方されていた方で死亡確認されている例があります。でもこの場合の直接の原因は敗血症であり、酸化マグネシウムとの直接の因果関係は実証されていません。

つまり、他の要因で酸化マグネシウムを含むいくつかの薬を処方されていた中で、敗血症にかかったという認識になります。

酸化マグネシウムも他の物質と同じ、全く何の副作用もないわけではありません。しかし、もともと体内に存在する物質ですから摂取したら死ぬ、というのは言い過ぎです。量や用法が問題です。ではどんな点に気をつけるべきなんでしょうか。

心臓、腎臓に持病のある方は高マグネシウム血症にならないようにしてください。

大抵は、マグネシウムを少し多めに摂取したとしても大きな問題はないのですが、心臓に持病のある方は注意をしてください。大量のマグネシウムを摂取すると心臓に悪影響が出る恐れがあります。

また、腎臓に問題がある方も注意は必要です。マグネシウムをうまく排出できず、体内にため込んでしまう場合があります。その場合、高マグネシウム血症という症状が出る可能性があります。

高マグネシウム血症の症状としては、だるさ、吐き気、口が渇く、息苦しい、息切れ、皮膚紅潮、血圧低下、筋力低下などが見られます。最悪の場合は心肺停止にもいたりますので十分、注意してくださいね。

その他、もともと腸に疾患のある人も症状が悪化する恐れがあります。心臓、腎臓、腸に不安がある方はお医者さんの指導の下摂取するようにしましょう。また、自分はそこまで問題がないと思う場合でも用量をしっかり守ってくださいね。

カルシウムと併用してはいけません。ミルク・アルカリ症候群で便秘になってしまいます。

酸化マグネシウムを合わせて大量のカルシウムを摂取すると、ミルク・アルカリ症候群になる可能性があります。倦怠(けんたい)感、便秘、吐き気、嘔吐(おうと)などの症状があります。

普通に生活をしていく中でミルク・アルカリ症候群になるのはほとんどないのですが、最近症状が増えていると言われています。

実は便秘解消目的で酸化マグネシウムを摂取する方が、同時にまた便秘解消目的で牛乳を積極的に摂取することがあるのです。

どちらも便秘を解消する目的なのに、このミルク・アルカリ症候群になってしまうと便秘になってしまうから厄介なのですね。また併用は必ずしも効果があるわけでない。むしろやったら悪い事もあると言う良い例になります。

一般には牛乳を1日に1リットル以上、摂取しなければ大丈夫と言われています。酸化マグネシウムを使用している間は気を付けるようにしてください。何事もほどほどが大切。

正しいお薬の処方は薬剤師さんと相談するからできるんです。

また酸化マグネシウムといくつかの抗菌薬と一緒に摂取すると消化器官に影響を与えてしまうのが知られています。

クラビットなどニューキノロン系の抗菌薬、婦人科で処方されることも多いのですが、酸化マグネシウムと一緒に取った場合の副作用として、消化器官が水分を吸収できなくなり脱水症状になります。テトラサイクリン系の抗菌薬も同様に注意が必要です。

病院などにかかり薬を処方してもらう際はもちろん、薬局など市販の薬を買う際にも、ぜひ、専門の薬剤師さんなどに相談するようにしてください。

酸化マグネシウムは用量用法を正しく守るのなら、腸内でよい作用を及ぼし緩やかに便秘を緩和してくれる物質です。しかし、用法や用量を無視し、大量に摂取することを続けるなら悪影響が出る恐れもあります。

正しいお薬の処方は薬剤師さんと相談するからできるんです。自分の体の健康を守るためですから、適切な用法を続け腸の健康を作りましょう。

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この記事の筆者

深山佳代(仮名)
1978年生まれのアラフォー主婦。若いころから便秘持ちで食事改善、漢方、ツボ押し、薬など、トライした改善方法は数知れず。便秘に「苦しむ」「悩む」「だから調べる」を繰り返しているうちに、専門家も真っ青な便秘への知見を身につける。元の趣味はネイルだったが、悲しいかなトイレ周りの環境を快適化させるのが現在の趣味に。この世からなくなった生きていけないものは「ウオッシュレット」。TOTOの株主。

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