便秘の体質を変える方法があれば教えて下さい
子どもの頃から便秘症です。食生活が少しでも乱れた時や、生理前には便秘でつらいです。薬や漢方薬などを使うのは抵抗があります。便秘の体質を変える方法があれば試してみたいので教えていただければと
便秘体質が子供の頃からだとつらいですよね。便秘は食生活と運動が基本的な解決方法ですが、実は体質というのも大きく関係しているのです。
生まれつき人より少し腸が長めであるとか、腸の働きが弱めであるとか、原因はさまざまなものが考えられます。
便秘の体質を変えるためには、どうして便秘になるのか知るのが1番です。
食生活の乱れだけではなく、生理前にも便秘がつらくなるとのことで、便秘の原因は腸の動きが弱いためなのではないかと考えられますね。
生理前には黄体ホルモンというホルモンが出るのですが、これは子宮を安静にする目的もあり腸の働きを弱める作用があるのです。そのため生理前にはおなかが張ったり便秘になったりする人が多いのです。
生理前にも便秘がつらくなるということは、やはり腸の動きが弱まるのが原因と考えられます。
腸の動きが弱いために便秘が引き起こってしまう人は、水溶性の食物繊維をしっかりと取ることで便秘を改善することができると言われています。
水溶性の食物繊維とはネバネバした食物や海藻に多く含まれています。例えばオクラや納豆、長芋にわかめやひじきなどが水溶性の食物繊維です。
この水溶性の食物繊維は便に水分を十分に含ませ、便を柔らかくする作用があります。
腸の動きが弱いと腸内に便は長くとどまってしまうことになりますので、余分な水分まで吸収されてしまうのです。
そうなると便は硬くなり、排せつしにくくなってしまいますし、腸の中での動きがさらに悪くなってしまいます。
水溶性の食物繊維を多く摂取することによって便を柔らかくし、スムーズに移動できる状態にしてあげることが大切です。
体質を変えるのには、腸内環境を変える必要がありますが、水溶性の食物繊維は腸内環境を変えていく力もあることが分かっています。
普段、便秘の解消というと野菜など繊維質で便の量を増やすことがメーンである不溶性の食物繊維が注目されがちなので、水溶性の食物繊維が注目されることは少ないのです。
しかし、便の量が増えるだけでは便秘は改善されにくいのですね。しっかりバランスよく食べて、便の状態を確かめながら食物繊維の量を考えていくのが1番でしょう。
便秘で何週間も便が出ない場合など、薬を利用した方がいい場合もあります。しかし慢性便秘で対策を行っていこうとしている場合は薬に頼らなくても、便秘を改善していくことはできますので頑張ってくださいね。
1回の食事で改善するものではありませんので、無理しないことも大切です。