夫の便秘についてなんですが、教えてください
夫ですが、便秘がひどくて食事とかも気を付けてもダメで、実家から漢方が良いからと「加味しょうよう散」というのをもらって飲んでいます。私は、今まで漢方を飲んだ事がないのでわからないのですが、このまま飲み続けても大丈夫なのでしょうか?
漢方になじみがない人にとって漢方とは昔の民間療法ではないかと心配になってしまう気持ちもわかります。でも安心してください。今は病院に漢方外来があるくらい漢方は医学的にも見直されているのです。そして、加味しょうよう散とは、病院で処方されることも多いポピュラーな漢方です。
加味しょうよう散は、東洋医学であるところの血の流れを整える漢方です。冷えやのぼせに効果があると言われ、血流を正常にしていくという薬です。
血流が乱れてしまうと、体はさまざまな不調を感じてしまうのです。便秘も胃腸の機能低下が原因の一つとして挙げられますから、血の流れをよくすることで便秘を改善していこうというものです。
病院ではどのような症状の場合に処方されるのかと言いますと、胃腸障害や冷え症、生理不順や月経困難症など多岐にわたります。
これらはやはり血の巡りに関係していると言われている病気や症状ばかりですよね。
漢方では症状や体質を改善することで治していこうと考えているので1度漢方を飲んですぐに次の日に便秘が改善するというものではありません。
体質を改善していく手助けをしてくれるものだと思っているといいでしょう。つまり、漢方を飲んだだけで安心することなく食生活や運動面にも気を付けるべきなのです。
さて、加味しょうよう散が安全でしっかりとした漢方であることが分かりましたが、しっかり適切に飲む必要があります。正しい飲み方としては、食前にお湯で溶いてゆっくりと飲むことです。
独特の味がするために、食事の前に飲みたくないという場合は食後でも構わないと言われていますが、もっとも効果が期待されるのは食前であることを覚えておきましょう。
食前にゆっくり飲むことで、胃腸をゆっくりと動かしてあげることもできますから、腸の動きを高めることになります。
一つ注意しておいてほしいのは加味しょうよう散は、妊娠中の方は利用しないことになっています。
漢方の場合はどうしても処方された薬より安全だと考えている人が多いため、家族で利用している人もいます。
しかし、漢方だからといって誰でも利用すればいいというものではないのです。漢方も処方された薬同様、飲むのに適している人とそうでない人に分けられますので、そこは意識しておいてください。
また漢方も体質によっては副作用がある場合もあります。下痢などの不調が続くようであれば漢方の服用をやめ、医師に相談してみてくださいね。