大腸がんになる人が日本では増え続けている。理由は食生活

大便博士である辯野義巳先生が、大腸に関してこのようにいっています。

腸は本来、私たちが生きるのに必要な栄養を食べ物から吸収するための臓器です。
その意味では「健康の発信源」ともいえるでしょう。~

~腸は「健康の発信源」であるからこそ、
その役割が裏目に出れば「病気の発生源」にもなるわけです。
実際、大腸ほどそこから生じる病気の種類が多い臓器はありません。
それは、私たち人間の腸内環境が一定ではなく、極めて個人差が大きいことと関係しています。

腸内の善玉菌・悪玉菌・日和見菌の種類やバランスは十人十色なので、
その組み合わせによって生じる有害物質や腐敗産物も多種多様。
それが宿主の栄養、薬効、生理機能、老化、発がん、免疫、感染
などにさまざまな影響をおよぼすため、病気の種類も多岐にわたるのです。

すごく腑(ふ)におちた文章でしたので、紹介しました。
確かにいわれてみると、大腸は「健康の発信源」でもあり「病気の発信源」ともなりうるんですね。大腸の重要性を再認識できる文章でした。

大腸が引き起こす病気の中でも、症状が重いものに「大腸がん」があります。
大腸がんになる人が、近年日本では増え続けているそうです。
それは食生活の変化に原因がありました。

食生活の欧米化。赤身肉や加工肉の摂取増加

食事とがんの関係においてもっとも信頼されている調査報告書
「食物・栄養とがん予防:世界的検知から」2007年最新版
(アメリカがん研究財団が、世界がん研究基金の協力を得てまとめたもの)
によると赤身肉と大腸がんが大きく関係するそうです。
肉のなかでも、がんと関係するのが動物性脂肪というものになります。

動物性脂肪とは、名前の通り動物に含まれる脂肪のことです。
動物性脂肪が入っているものは肉類はもちろん、牛乳や洋菓子、生クリーム、バター、チーズなどになります。

そして私も驚いたのですが、
日本人の肉消費量は50年前の15倍に増えているそうです。
50年前といったら、戦後20年たってないくらいですから、
肉消費量もかなり少なかったのでしょう。その頃は和食だったはずですからね。

便秘と大腸がんの関係性

また便秘と大腸がんの関係性に関して松生恒夫先生はこのようにいっています。

便秘と大腸がんの因果関係は解明されていません。
しかし便秘が大腸がんのリスクを引き上げている可能性は大いにあります。

私が以前勤務していた松島病院大腸肛門病センターで、
大腸内のがん発生部位を調べたところ、
その約7割が肛門に近いS状結腸と直腸に集中していました。

S状結腸と直腸は、大腸の中でも特に便がとどまることが長い部位です。~

ずっと便が腸内にとどまっていると、発がん性に関与しているとされる
2次胆汁酸の濃度が高まり、そのとどまった場所、
つまりS状結腸と直腸に影響を与えるという可能性が考えられるわけです

実際に便秘が大腸がんの原因になるかわかりませんが、
注意するにこしたことはないでしょう。

まとめ:和食中心の生活を。

ただ 以下の記事でいったように極端に多い肉の摂取をしなければ、肉を食べないなどしなくてもいいといっています。

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松生先生も週に1~2回食べる分には問題無いといわれています。(逆に食べないことでストレスを感じるほうが良くないとのことです)

まあ、いろいろな先生の話を聞いていると可能な限り、和食を中心に食べるようにしたほうが良さそうですね。
和食メーンにするかどうかは各自でご判断ください!

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