長年（30年くらい）、頑固な便秘で悩んでいます

長い間便秘に苦しんでいるということですし、症状も辛いものだと思います。便秘になりやすい体質なのでしょう。便秘は慢性化してしまうと、改善するのが難しくなっていきます。

便秘体質の方であれば、食生活の改善や運動など便秘に良いとされていることは色々と試したと思います。

硬い便が少量ずつ出ることとお腹が痛いくらいに張って苦しいのにすっきり排便できないことから考えると、便を押し出す力が弱いことも関係していると考えられます。

このような長年の便秘を改善するためには、やはり体質を変えていかなければなりません。具体的に行ってほしいのは、毎朝決まった時間の後にトイレに行くこと、それからお腹に溜まったガスを抜くための運動を行うことです。もちろん、これらは食生活の改善とともに行うべきものですが、長年便秘に悩んでいるということで、食生活は意識しているでしょうから、この2つを説明していきますね。

便秘体質の方の多くは、便意を感じてからトイレに駆け込みますが、便秘体質の場合はそもそも便意を感じにくくなってしまっています。そのため、便意がないからトイレにいかないという悪循環が産まれます。

便意の有無には関わらず、必ずトイレで排便を試みることが大切です。排便できるまでトイレに籠っている必要はなく、しっかりと力を入れて便を出そうとすることが大切なのです。

しっかりと力を入れることによって腸が動くきっかけを作ることが出来るのです。便が硬くコロコロしているのは、便が水分を失うまで腸内に留まってしまったことが原因ですが、便の移動スピードが遅いことも関係していると言われています。腸の動きが弱い人は、このような便秘になりやすいのです。

そして、もう一つ行ってほしいのは、腸内のガスを抜くための運動です。

便はお腹の中にいる時間が長ければ長い程、腸の中で腐敗していきます。腐敗が進むと必ずガスが発生するのですが、便の詰まった腸内でガスが発生するとお腹がポッコリとしやすくなり、そして痛みが出てきます。

便秘によって引き起こされる痛みの中でお腹の張りを強く感じるのは、便そのものだけではなく、ガスによって圧迫された臓器が原因であることが多いことが分かっています。ガスは便より腸を膨張させる力がありますので、そのためでしょう。

お腹に痛みを感じなくても、便秘である時はこのガスを抜く運動を行っていくと腸の動きが活発になりますので、便秘解消にも繋がります。

まずは、仰向けに寝転がります。両手を頭上に伸ばし、寝ながら万歳をする形にしてから、一気に丸まりましょう。手足をお腹に近づけて、肩とおしりが浮くように膝を抱え込むのです。この状態を出来るだけキープすることを3回程度続けてみてください。

腹筋を利用し肛門が浮く形になっていますので、腸の運動になりますし、ガスが抜けやすい体制でもあります。酷くガスが溜まっている場合は、この運動中にガスが抜けてくれることもあります。少し恥ずかしいですから、自分の部屋の中などで実践するのがいいかもしれませんね。

長く便秘に悩まされるともう改善しないのではないかと感じるかもしれませんが、体質を変えていくことを意識すれば便秘は解消されていきますので頑張ってくださいね。