便秘は治らないものなのでしょうか。

便秘になりやすい体質というのはあります。

一つは、生まれつき腸が長めなので、便が腸内にとどまる時間が長く、そのため水分量が失われてしまい便が硬くなるために便秘になってしまうというものです。

腸の長さは個人差はあるものの、それほど大きな差はないのが普通です。しかし、中には生まれつき腸が長めの方もいます。この場合は、水分量をコントロールしてあげることが大切で、大豆や海藻など便に水分をとどめておくことができる水溶性食物繊維をたっぷりとってあげることが大切です。

他にも、腹筋が弱いために腸がたるんでいることも考えられます。腸は腹筋によって支えられているのですが、腹筋が弱いためにたるんでしまい、便の移動がスムーズに行えていない場合もあります。

この場合は平行して便を押し出す力も弱いので、便秘になってしまいやすいのです。直腸内に便が詰まってしまうので、肛門が痛い程に便が大きな塊になってしまっていることがあります。

この場合は腹筋を鍛えることが大切です。運動で血行をよくすることよりも腸をしっかりと支えられる筋肉が必要なのです。無理なダイエットをしてしまった方や、細みの方に多いようです。

そして、生まれつき腸の活動が弱いタイプの方もいます。腸の長さや腹筋は正常であるのに、どうしても腸の活動が弱いので、便が排せつされるまでに時間が掛かってしまうのです。

このような場合にはオリーブオイルを利用して腸内を潤滑にする方法や、朝に炭酸水を飲んで腸を刺激してあげることで、腸の活動を促すなど方法があります。

一般的に便秘はバランスの取れた食生活の改善と、適度な運動が大切だと言われています。そしてもちろんこれらは効果があるのですが、体質的な問題の場合は、その問題をクリアしなければなかなか便秘は良くならないのです。一時的に回復したように見えても根本的な解決にはなっていないのですね。

どのような原因なのかは判断しづらいものですので、最低でも1カ月のサイクルで自分に合った方法を探すのがおすすめです。

体質が問題の場合は特に、長期的に便秘を改善していくという意識が必要になりますので、同じ方法をある程度の期間は続ける必要があるのです。

数日では効果があったのかなかったのか分からないものです。最初は改善しないように思えたということはよくあることです。1週間や10日の頑固な便秘ですから、簡単には改善しないと思ってチャレンジしてみてくださいね。