便秘の種類診断とタイプ別改善スムージー
食事の面から、便秘を改善するには、三食規則正しく食べること、適度な水分をとること、食物繊維をたっぷりとること、発酵食品などに含まれる乳酸菌を摂り、善玉菌を増やし腸内環境を整えることがいいといわれています。
ただ、便秘にいいといわれるかといって特定の食材ばかり食べていませんか?
例えば、一般的に便秘にいいといわれるヨーグルトやバナナでも、効果的に効く人もいれば、逆にそれらをとることによって症状を悪化する場合もあります。
便秘の原因はさまざまで、症状もさまざまなので、ご自身のタイプにあう対処法を見極めて、改善していきましょう。
記事の目次
あなたの便秘はどのタイプ?
当てはまる項目にチェックを入れてみてください。数の多いものがあなたのタイプです。
Aが多かったあなたは直腸性便秘の可能性があり!
直腸性便秘とは便が直腸まで運ばれてきているのに、便意を生じずにたまっていき、便も硬くなり排出しづらくなってしまう便秘です。
原因は普段仕事などの都合で便意を我慢することが多いと、直腸に便があることに慣れてしまい、直腸に便がたまっても、便意を脳に伝える神経が鈍っていき、便意を感じなくなってしまうからです。
このタイプは
- 水溶性食物繊維と水分を積極的に摂って便をやわらかくしましょう
- 適度な油脂をとり便をだしやすくしましょう
- 朝食をしっかりとり、トイレに必ず行く習慣をつけましょう
Bが多かったあなたは弛緩(しかん)性便秘の可能性があり!
弛緩(しかん)性便秘とは、大腸のぜん動運動が不十分で、便を押し出す力が弱く、便がたまってしまうという便秘です。原因は運動不足や加齢などにより、大腸を動かす筋力(腹筋)が低下することによります。
このタイプは
- 適度な運動をして、筋力を鍛えましょう。
- 腸を刺激する不溶性食物繊維を積極的に摂りましょう。
Cが多かったあなたはけいれん性便秘の可能性があり!
けいれん性便秘とは大腸のぜん動運動が活発になりすぎて、けいれんした状態になり、便秘と下痢を繰りかえします。原因は不規則な生活習慣・睡眠不足・ストレスなどによる自律神経の乱れによると考えられます。
このタイプは
- 睡眠時間を確保し、規則正しい生活をこころがけましょう。
- 軽い運動をする、ゆったり入浴をする、趣味の時間をつくるなどリラックスする方法をみつけましょう。
- 腸に刺激になるものは避け、水溶性食物繊維を積極的に摂りましょう。
Dが多かったあなたは冷えからくる便秘の可能性あり!
冷えからの便秘は冬場に多く、寒さのせいで、からだの血行が悪くなり、内臓の温度が下がることにより小腸や大腸の働きが鈍くなり、便秘になります。
また腸内の温度が下がると善玉菌の活動が弱まり、悪玉菌優位の環境が作られ腸内環境が悪化し、ますます便秘になりやすく悪循環に陥ります。
このタイプは
- 身体を冷やさず、適度な運動・入浴やマッサージなどで身体を温めましょう。
- 冷たいものや生のものを避け、身体を温める飲み物やスープなどをとりましょう。
スムージーはミキサーがあれば、作り方はとても簡単です。明日から、ご自身のタイプにあったスムージーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
国際中医薬膳師・フードコーディネーター
神田 美紀
大学卒業後、外食企業にて、現場での調理・サービスを経験する。退職後、フードコーディネータースクール、料理学校などで幅広く料理、スタイリングを学び、アシスタントを経て独立。現在はフリーランスで企業向けのレシピ開発や、雑誌や書籍のレシピ提案、フードスタイリングを中心に活動中。
漢方や薬膳と出会い、自分の体質を知り、長年悩んでいた肩こりを改善。身近な食材で暮らしに取り入れる体質改善レシピを研究中。
HP:http://miki-kanda.com/
Blog:http://ameblo.jp/vapeur06/
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